カテゴリー別アーカイブ: 学校行事

卒業式にコザージを

3月1日の本校の卒業式に草花類型の1・2年生が生花でコサージを作りました。平成18年度から行っている草花類型の伝統の行事にもなっています。
卒業式のコサージ作りのため、3学期は草花類型の授業で、リボンワーク、コサージのパーツ作り、組み立てを何度も練習しました。
コサージのパーツはレザーファン、スプレー(小花)カーネーション、カスミソウ、シンビジウムの4つです。
2月27日、午後1時30分から3時50分までレザーファン、スプレー(小花)カーネーションのパーツ作りを行いました。
2月28日、午後1時30分からカスミソウ、シンビジウムのパーツを作り、コサージを組み立てました。当日つける固定用のピンをさし、実際に胸のポケットに装着して、完成の具合を確かめました。卒業生の教室への入室の仕方、あいさつなど練習して、後片付けを終えると5時20分でした。卒業式に付けてもらうコサージができ、ほっとしています。

性教育講演会を実施しました

7月10日(月)、全校生徒を対象に性教育講演会を実施しました。
講師は倉敷成人病センターの 岸本 長代 先生です。

「夏休み前に…成長と性徴」と題し、男女のからだ、妊娠等について、性感染症、デートDVなど、看護師・助産師としての経験をたくさんのメッセージを添えて伝えてくださいました。
暑い中での講演会でしたが、岸本先生の心のこもったお話に生徒も教員も真剣な眼差しを向けていました。
みなさん今日のことを忘れずに、自分らしく生きてください。

生徒の感想から
「人は幸せになるために生まれてくる。幸せになるためには『生き方』を正しく知る必要がある。そして、幸せと感じるかどうかは『気の持ちよう』という言葉が強く印象に残った。」
「生理痛をずっと我慢してきたけど、先生の話を聞いて一度病院に行ってみようという気持ちになれた。(女子)」
「女子はいつも大変だとわかった。きちんとサポートしてあげられるようになりたい(男子)」
「子どもを育てることはとても覚悟のいること。しっかりとした大人になって、責任をもって子どもを育てられると思えたら産もうと思った。」

1学期始業式

4月10日(月) 平成29年度が始まりました。

まず、表彰伝達が行われ、ホッケー部(岡山選抜チーム)の第20回京都みずほカップにおける男子・女子アベック優勝の報告がありました。

次に、本年度お迎えした4名の先生方の紹介を校長にしていただき、代表して岡本先生からご挨拶をいただきました。

始業式では、校長から、「これからの1年間、具体的な目標を立てて頑張って欲しい。『本物の挨拶』と『場に応じた立ち振る舞い』のできる人になって欲しい。」との式辞がありました。そして、担任団の発表では、紹介されるたびに歓声とともに拍手が起こり、たいへん和やかな時間が流れていきました。93年目のスタートです。

  

平成29年度入学式

4月11日(火) 平成29年度入学式が挙行され、160名の新入生の入学が許可されました。新入生代表の今田さんから、「諸先輩方の伝統の上に、新たな歴史を刻んでいきたい。」と、力強い宣誓がなされると、校長から、「本校は、社会で通用する大人になるための人間力を高める場所である。初心を忘れずに頑張って欲しい。」との式辞がありました。その後、担任団の発表があり、教室で初めてのホームルームが開催されました。

3学期 表彰伝達式及び終業式

 
3月21日(火)表彰伝達式及び終業式を行いました。
表彰伝達式では、1年生36名、2年生43名の者が1年間皆勤として表彰を受けました。
終業式では、校長から「『有り難う』は『奇跡』に感謝する言葉。一年の締めくくりにあたり、心を込めて『有り難う』が言える人になってほしい」と式辞がありました。
3年生が卒業し、少しさみしいですが1,2年生は元気な顔が揃いました。
新入生の入学をみんなで心待ちにしています。

150人が希望を胸に卒業しました。

生物生産科・園芸科学科・生活デザイン科の計150人が、手作りのコサージを付け、卒業式会場に堂々と入場しました。。
クラスごとに担任から全員呼名され、山根校長から代表者が卒業証書を受け取りました。校長より「自分の心に『幸せ』を持ち、常に相手を思いやる心を忘れず、誠実に生きてほしい」とはなむけの言葉がありました。
園芸科学科2年生の宮西くんが在校生を代表して3年生との思い出を振り返り「先輩方の築き上げた伝統を受け継ぎ、後輩達の良き手本となる」と決意発表。生活デザイン科3年生の大森さんが「たくさんの思い出とともに誇りを持って未来へ羽ばたきます」と返答。
退場前に担任や保護者への感謝のメッセージを伝え、目を潤ませて退場し、式を締めくくりました。

卒業式の様子は、3月1日山陽新聞さんデジ(webサイト)と3月2日岡山市民版の紙面にて紹介されました。

H28年度 ハロー瀬戸南デー開催しました。

本年度は、体験的な授業を中心に見学コースを設定しました。
各科、類型専攻の生徒によるパネルディスカッションも実施しました。
希望者には、部活動の体験・見学も行いました。
中学生の皆さんに瀬戸南高校を身近に感じてもらえたと思います。
たくさんのご参加ありがとうございました。

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生徒救急法講習会を実施しました

9月1日の午後、生徒保健委員と、運動部の代表者が救急法講習会に参加しました。

今年は猛暑日が続き、今後も残暑が厳しいことが予想されるため、体育祭に向けて熱中症やけがの予防と対応について講習しました。

まず「熱中症とは何か」をあらためて確認した後に、なぜ同じ環境にいても熱中症になる人とならない人がいるのかを考えました。そして、どのようなことに気をつければ熱中症を防ぐことができるのかグループで協議し発表しました。

次に、運動時に起こりやすい外傷と救急処置のRICEを紹介しました。

生徒からは、「あらためて熱中症の怖さがわかった。グループ協議することで得た情報を今後の生活に役立てたいと思った。」 「熱中症やけがの知識で曖昧だったところを知ることができてよかった。」などの感想が出ていました。

他にも、「実践的な内容もしてみたかった。」という意見があったので、次回は体験的に学べる講習会も実施したいと思います。

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性教育講演会(1年生)を実施しました

6月14日(火)、岡山県立大学の岡﨑 愉加先生をお迎えして1年生の性教育講演会を実施しました。

岡﨑先生は、「知る」ということが、自分だけでなく大切な人を守ることにつながるとして、デートDV、妊娠・出産、性感染症、月経などたくさんのお話をしてくださいました。

生徒の感想から

「中学で習っていたので知っていたこともあったけど、知らないこともたくさんあり、将来必ず役に立つと思った。」

「自分には関係ないと思っていたが、いつかは必ず向き合わなければいけない。今日の講演で聞いたことをしっかり覚えておきたい。」

など前向きな意見が出ていました。

高校時代は、自分を見つめて将来について考える時期。今日の講演を聞いて感じたことをこれからの高校生活にしっかりと役立ててほしいと思います。

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平成28年度入学式

桜の花びらが舞う中、今年も入学式を挙行いたしました。157名の新入生を迎え、本年度は総勢466名となりました。そして式の後には担任発表がなされ、初めての共同作業「式場片付け」を行いました。緊張した面持ちの新入生達も、ホームルームが終わり帰るころには、明るい笑顔になっていました。91年目のスタートです。nyugakusiki1 nyugakusiki2

性教育講演会(3年)を実施しました

平成27年11月24日(火)、3年生の性教育講演会を実施しました。

講師は、かとう内科並木通り診療所・メンズリブフォーラム岡山の市場尚文先生です。

「大人になる君たちへ ~自分らしく いきいき生きる~」

自立・自律、性の多様性、デートDV(パートナーシップ)、エイズ・性感染症など、演題のとおり卒業後の生活に役立つ内容で、3年生は講演を聞きながらそれぞれに自分の中で考えることがあったようでした。

市場先生は、言葉やDVDによるメッセージの他、ギターを演奏し歌もプレゼントしてくださいました。

今日の講演を聞いた3年生が、これから自分らしく自立した人生を歩んでいってくれることを期待しています。

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桃源祭文化の部全校制作 幻の「Tシャツアート」

 

 

 

去る11月6・7日に「桃源祭文化の部」が行われました。文化委員会では1学期から全校制作の企画を練り、「Tシャツアート」に挑戦することにしました。昨年度よりも早めに準備を進めていたはずですが、結局、完成したのは直前でした。しかも、天気予報では一般公開の7日は雨だとか・・・。やむなく6日夕方に撤去しました。本年度90周年を迎えたことを祝し、「笑顔90th!!」をデザインしたTシャツアート・・・。青空にTシャツがなびいて、とてもきれいでした。幻となりましたが、ウェブ上で披露させていただきます。7zi_dayo_syuugouegaoaozoraaozora2syuugou

「あさのあつこ トークショー 」

創立90周年記念式典に引き続き、「創立90周年記念 あさのあつこ トークショー」が行われました。
生徒約160名、来賓、同窓会会員約70名の参加の中、パネルディスカッション方式で生徒から あさのあつこさんに次のような質問がありました。

・作家になろうとしたきっかけ
・小説「バッテリー」執筆のきっかけ、主人公のモデルなど
・「バッテリー」映画化に際しての思いやエピソード等
・岡山在住の作家として、岡山の良さや作家活動での影響等

あさのあつこさんからは、「若い時代から感じる心、五感を育てることは大切である」、「人との出会いを常に大切にして」、「若い時代は、将来大人になるためにあるのではなく、今を生きるために今があることを心してほしい」、「若い人はたとえ一日の経験でも大きく変化し、成長することができます。新しく出会う何かを大切に今を大切にしてください」など、生徒からの質問に、一つ一つに丁寧にお答えいただき、心に残るお話をそれぞれの中に盛り込んでくださいました。
質問が途切れない中、残念ながら閉会の時間となり、生徒会長から花束贈呈をしました。
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あさのあつこさんは、トークショー後も控え室で多くの生徒のサインのもとめに気さくに応じてくださり、生徒も大感激でした。あさのあつこ先生、大変ありがとうございました!!

創立90周年を迎えることができました!

10月1日本校体育館において、創立90周年記念式典が開催されました。
あいにくの雨でしたが、平日にもかかわらず、多くの来賓・同窓生・旧職員・PTA役員の方々のご列席の下、式典を挙行することができました。
本校を支えていただいた方々への感謝状の贈呈では、久しぶりに懐かしい先生方のお顔を拝見することができました。
また、本番に備えて、生徒が中心に日々練習を行った校歌は、吹奏楽部の伴奏で元気いっぱいに歌うことができ、参列者の皆様から、お褒めの言葉をいただきました。
今後は、創立100周年に向けて、瀬戸南高校が頑張っていることを同窓生や地域の皆様に発信できるよう頑張りたいと思います。ありがとうございました。

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第10回 春の苗物販売会 ありがとうございました

本校へ来て下さった皆様ありがとうございました。晴天にも恵まれ、例年より多くの方に来ていただきました。生徒も張り切ってそれぞれの担当をしてくれました。次は12月5日にシクラメンを中心に販売する「シクラメン祭」を予定しています。よろしくお願いします。

お米販売

卵販売

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平成27年度 一学期始業式 校長式辞より

連日の雨で桜の花が散り、ここかしこに桜の花びらの絨毯が出来ています。農場では、モモの花も満開を迎え、本格的な春到来となりました。いよいよ今日から平成27年度が始まります。

皆さんは、本校に入学してから学年が一つ上がり、さらに一歩、社会人・大人に近づきました。ここで、皆さんが入学してきた時のことを思い出してみてください。高校に入ったら部活動を頑張ろう、実習や地域との交流活動を頑張って社会性を身に付けよう、また、資格取得に挑戦して将来の仕事や目標を見つけよう、あるいは、農業クラブや家庭クラブ、生徒会活動を頑張って自分の「人間力」を高めようなど、その時の思いは様々だったと思います。
さて、今の自分を振り返ってみて、どうでしょうか?成長している自分が見えるでしょうか?年度当初にあたり、「自己成長力」、「自己教育力」という言葉を心に留めて欲しいと思います。

本校の教育目標、目的は、「いのちと心の教育で人づくり」です。日々の授業や実習、部活動や農ク・家ク・生徒会活動、それに地域との連携による実社会での交流活動などを通して、皆さんに
① 社会人として望ましい資質や態度を身に付けてもらうこと。
② 将来の自己実現に向けて、「ビジョン」を見出してもらうこと。
③ そして将来の夢の実現、自己実現に向けて、「力」を付けてもらうこと
が、本校の目的です。皆さん自身が、「自己成長」するために、自分を高めるために、今年一年をどう過ごすか、考えてみて欲しいと思います。

さて、平成27年度、皆さんに頑張ってもらいたい具体的な目標を3つお話します。
1つ目は、「礼儀正しい生徒の育成」です。
気持ちの良い「挨拶」と、場に応じた正しい「言葉遣いや立ち振る舞い」ができる人になってほしい。そして「凡事徹底」という言葉がありますが、「掃除」で心を正せる人になってほしいと思います。
「挨拶」は自分を変えてくれます。皆さんに身に付けてもらいたいのは、気持ちの良い「本物の挨拶」ができる力です。本物の挨拶とは、「自分から」、「笑顔で」、「大きな声で」、「相手の目を見て」、「心をこめて」です。決して難しいことではありません。「本物の挨拶を身に付けてください。
次に「正しい言葉遣い」で先生方と会話してください。「言葉遣い」を正すと、心が揃います。そう、玄関で靴を揃えた時と同じ気持ちになるのです。心が揃うと、相手にきちんと気持ちが伝わります。心を揃えて人と話が出来る習慣を身に付けて欲しいと思います。
そして「掃除」。「掃除」ができない人は、社会で通用しないと言われます。皆さんは「掃除」は誰のためにしますか?私はこう考えます。「掃除」は自分以外の皆んなのためにするんです。一日のうちの、わずか15分でいい、人のために力一杯、気持ちを込めて働くのが「掃除」なのです。それも、ただするのではなく、「どうしたらきれいになるか」、「どこか汚れたところは残っていないか」、と気持ちを集中して働くのです。そうすれば、「掃除」が、本当は自分を高める時間になっていることに気付くはずです。

2つ目は、「学力の向上と進路実現」です。
まずは、落ち着いて学習できる環境を整えてください。教室の整理・整頓、ベル着、授業3ヵ条、落ち着いた雰囲気の中で、授業に集中してください。毎日の授業や実習では、真剣に、コツコツと努力を続けてください。そうすれば、必ず成果が上がります。皆さん一人一人が、素晴らしい力を持っています。それを早く、開花させて欲しいと思います。
先生方も「わかりやすい授業」、「授業力の向上」を目指して努力してくれます。皆さんが「勉強の意味」や「勉強の仕方」がわからなければ、皆さん一人一人に「学ぶということの意義」、「学び方」を教えてくれるはずです。私たちは、皆さんの学力や能力を最大限に引き出し、高いレベルの競争力を身に付け、皆さんの将来の自己実現に向け、進学や就職をサポートしていきたいと考えています。

3つ目は、「自主活動の活性化」です。
本校では、24の部や同好会が活動しています。どうか、皆さんの溢れんばかりの若い力を、部活動に注ぎ、人生で一度しかない高校生活を、豊かな人間形成の場にしてください。また、農業クラブや家庭クラブ、生徒会活動にも期待しています。本校の3本部の活動は、新聞等でも紹介されるなど、地域でも認められた素晴らしいものとなっています。
特に、平成29年10月には、農業クラブ全国大会がここ岡山県で開催されます。全国の農業高校から4,000人の生徒や関係者が集います。全国大会に向けた皆さんの頑張り、思いは必ず下級生に繋がります。よろしくお願いします。

最後に、本校は大正15年の創立から数えて、今年で「90年目の節目」を迎えました。10月1日には、その記念式典を執り行います。皆さんと共に、この素晴らしい機会を迎えられることを誇りに思い、多くの卒業生や関係者、地域の方々に成長した「瀬戸南高校」を見ていただきたい。そして次の時代に、逞しく羽ばたく、皆さん方「瀬戸南高生」を実感していただきたいと考えています。全員で力を合わせて頑張りましょう。

さあ、人生で一度きりの高校生活。失敗を恐れず、いろいろなことに挑戦してください。皆さん方が出会う全ての事、全ての経験が、将来の皆さんの大きな財産です。

以上、皆さんにとって有意義な一年となることを期待して、1学期始業式の式辞といたします。

平成27年4月8日             校長  山 根 康 史

平成27年入学式 学校長式辞

 

朝の光が日一日と優しくなり、春風心地よく、あらゆる生命の躍動する時を迎えました。
本日、平成27年度の入学式を挙行するに当たり、赤磐市総務部部長 馬場広行様をはじめ、御来賓の皆様、保護者の皆様の御列席を賜りましたことに、厚く御礼申し上げます。

ただ今入学を許可いたしました160名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。今ここに、高等学校入学という人生の重要な区切りを迎えられたことに対しまして、瀬戸南高校の教職員を代表して心からのお祝いを申し上げたいと思います。

大きな可能性に瞳を輝かせる皆さんは、厳しい高校入試に見事合格され、本日からこの伝統ある瀬戸南高等学校での生活をスタートします。皆さんは自分の意志で本校を選ばれました。これからの本校での高校生活は、かけがえのない青春時代として記憶される、人生の大切な時期となるに違いありません。皆さんが過ごすここ瀬戸南高校は、「社会で通用する大人になる、人間力を高める場所」であります。
能の大成者である世阿弥の言葉に「初心忘るべからず」があります。これは「学び始めた当時の意気込みや謙虚さを忘れず、常に高い志を持って物事に当たらねばならない」という意味です。どうか、皆さんの、今この時のやる気と情熱を3年間持ち続け、苦しい時や挫折しそうになった時には、ぜひ、今日のこの緊張感を思い出して、気持ちを立て直してください。そして、全員が「瀬戸南高校に入学して良かった。充実した高校生活が送れている。」と感じ、そして3年後には、「卒業して良かった」と言える学校を、生徒の皆さんと先生方と一緒に作っていきたいと思っています。

そこで、皆さんが高校生活を始めるに当たり、大切なことを3つお話しておきたいと思います。
一つ目は「学校は学びの場である」ということです。
授業や実習に真剣に取り組んでください。真面目にそしてコツコツと地道に努力を続けてください。本校での学習は、大きく普通教科と専門教科に分かれますが、その何れも、スタートラインは皆同じです。三年後の自分の進路を心に描きながら、取り組んで欲しいと思います。わからないところがあれば、そのままにせずに先生方に質問してください。先生の話に耳を傾け、ノートに書く一文字一文字が、確実に皆さんの学力を伸ばすはずです。また本校では、学力向上のプロジェクトチームを作って、進路実現に向けたサポートの強化を図っています。皆さんが持っている学力や能力を最大限引き出し、競争力を身につけ、高いレベルでの進学や就職を目指していきます。
二つ目は「学校は一つの社会である」ということです。
高等学校は義務教育ではないということから、一層その意味合いは高まります。私たちは皆さんに質の高いマナーやルールを求めます。本校は「社会で通用する大人になる、人間力を高める場所」であると申しました。制服をきちんと着こなして登校し、爽やかなあいさつをして一日の学校生活をスタートしてください。皆さんが見習うべき先輩が、ここ瀬戸南高校には大勢います。
三つ目は「学校は自分の将来の生き方を見出す場所である」ということです。
常に目標や夢を持ってください。一つの目標が達成したら、また次の目標をつくってください。例えば、部活で県大会に出場する。農業クラブの競技会で全国大会に行く。最優秀をとる。まずは資格に挑戦する。将来は保育士になる。手の届きそうな目標から将来の夢まで、色々あると思います。「目標なくして成長なし」です。
私たちは「将来のスペシャリストの育成」を目標の一つに掲げて教育を行っています。本校では、農業、畜産、園芸、福祉、保育といった専門教育に力を入れています。そして専門知識・技術の習得に欠かせないのが、何と言っても実習です。身体を使って技術を体得し、同時に課題研究で社会の現場と連携した実習や交流活動を通して応用的な学力を深めていきます。本校での学びにより、将来、日本の社会の根幹を担う各分野で、自己を活かせる人材として育ってくれることを期待しています。

さて、「一期一会」という言葉がありますが、皆さんが高校生活を送る3年間は、実に「千載
一遇」の巡り合わせとなります。
まず本校は、大正15年の創立から数えて今年で90年目の節目を迎えました。卒業生は一万一千名を数えました。10月1日には、その記念式典、記念行事を執り行う計画です。保護者の皆様にも何かと御協力を賜りますが、よろしくお願い申し上げます。この歴史と伝統ある瀬戸南高校で、皆さんと共に創立90周年という素晴らしい「時」を共有できることを誇りに思い、多くの卒業生や関係者、そして地域の方々に、成長を遂げた瀬戸南高校を見ていただきたい。そして次代に羽ばたかんと逞しく育つ瀬戸南校生を感じていただきたいと考えています。
来年、平成28年の夏には「全国高等学校総合体育大会」が岡山県を中心とする中国地方で開催されます。各種競技の選手としてはもちろん、農業高校の生徒として活躍する場面も多いと考えます。そして、平成29年秋には、農業クラブ全国大会がここ岡山県で開催されます。全国の農業高校から四千人の生徒や関係者が集います。その大会を企画・運営するのが、本校を含めた県内8校の農業高校です。主役は皆さんなのです。
このように、皆さんの3年間は、大きく成長するまたとない機会なのです。色々な事に積極的に挑戦していただきたいと思います。

終わりになりましたが、保護者の皆様には、これまで様々なご苦労を乗り越えられ、本日を
迎えられたことと存じます。教職員一同、お子様のご入学を心よりお喜び申し上げますとともに、お預かりいたしました、大切なお子様の成長と進路実現に向けて、力を尽くしてまいりたいと覚悟を新たにしているところでございます。
高校生は「第二の誕生」と言われる青年期。心身の変化が激しく、不安と悩みの多い時期でありますので、御不安も多々あろうかと思いますが、お子さまも、苦しみながら、時には回り道をしながら、壁を一つ一つ乗り越えて行かれます。高校生にもなるとなかなか親や教師の言う通りにはなりませんが、私たちが一番身近な大人としてのロールモデルであります。だからこそ、子どもに望む姿を、我々が子どもたちに示していかなければならないと思います。
何より大切なことは、ご家庭と学校とが、それぞれの役割を果たしながら、お子様の教育に当たることであります。どうか、学校と家庭が十分に連携し、信頼しあえるよう努めてまいる所存でありますので、本校の教育の推進に一層の御理解と御協力をお願い申し上げまして、式辞とさせていただきます。

平成27年4月8日    岡山県立瀬戸南高等学校長   山 根 康 史

H26年度 2学期終業式 平成26年12月24日(水)

おはようございます。
先生が全校揃ったみんなの前で話ができる機会は、入学式や卒業式を含めて、年間8回あります。今日はその5回目になります。2学期の終わりに当たり、何を話そうかと考えた時、やはり、9月6日に16才10ヶ月という若さで亡くなった、生物生産科2年生の那須葵君の事しかないと思いました。
那須君が亡くなって、今日で109日目になります。振り返ると、通夜・葬儀を終えた9月10日には、御両親と弟さん、そしておじいさんの4人をお招きして、この体育館で追悼式を行いました。追悼式が終わったとき、お父さんが、みんなに向かって「ありがとうございました」とお礼を言われたあの声、通夜の時から泣き続けておられたお母さんのお顔は、今でも忘れることはできません。
式の後、本館の1階から2階に上がる途中に掲示してある、那須君が詠んだ『庭の花 ながめて和む 祖母の顔』という川柳を見ていただき、校長室で那須君の昔話を聞かせてもらいました。その後、帰られる御家族を、教職員30人ほどでお見送りをさせていただきました。
その時、“あっ”と思う光景を目にしました。それは、那須君の遺影を抱いた御家族が、校門の横に止めていた車に乗ろうとされた時、グランドで体育の授業していたみんなが、活動を止めて、御家族の方に正対し、深々と頭を下げていた光景です。先生は、「本当に、人の気持ちがわかる、心のやさしい、素直な生徒達だ」と思いました。
那須君が亡くなった日から、クラスでは、毎朝欠かすことなく黙祷をして、心を落ち着かせてから朝のHRを始めているそうです。また、体育祭には、グランド全部が見渡せる、本部席の机の上に那須君の写真が置かれ、文化祭では、2Aのみんなとともに那須君の写真もステージに上がっていました。クラスの代表がお墓参りに行ったり、修学旅行や文化祭の写真をボードに貼って、御仏壇に持って行って、那須君に見てもらったりしたと、担任の森年先生から聞いています。
我が子がどんな状況であれ、自分より先に逝くということの無念さ、辛さは一生消えるものではないと、先生自身、一教師として、また、人の子の親として痛切に感じます。だからこそ、みんなのこうした行動は、那須君自身が喜んでくれているのはもちろん、それ以上に御家族のお気持ちが、どんなにか慰められているものと思います。
さて、2学期はいろいろな行事がありました。とりわけ、3年生にとっては、自分の将来の進路を決める大事な時期でもありました。今も進路決定に向けて、努力を続けている人がいます。そして、3学期は、一年のまとめの学期として、まだまだいろいろな学習や行事が待っています。那須君がやりたくても、もうできない勉強もスポーツもここにいる我々にはできます。
我々にとって一番大切なのは、やはり“命”です。人生、決して良いことばかりではありません。しかし、いかなることが起こっても、今、“命”あることに感謝し、生き抜くことが、命を授けられた者の使命です。
最後になりましたが、あと一週間もすれば、2015年という新しい年を迎えます。 この冬休み、健康に気を付けるとともに、交通事故やトラブルに巻き込まれることがないよう、細心の注意を払ってください。みんなが明るい新年を迎えられることを願って、2学期終業式の式辞といたします。

①校長式辞②校長式辞