平成26年度 3学期始業式式辞(校長室より) 平成27年1月8日(木)

新年、明けましておめでとうございます。

昔から、「一年の計は元旦にあり」と言われますが、みなさんは、新年を迎えるに当たり、どんな目標を立てたでしょうか。
私自身は、一年間に読む本の数を目標の一つにしました。おととしは、映画化もされた、百田直樹の「永遠のゼロ」など20冊ほど読みましたが、去年はわずか5~6冊ほどしか読めませんでした。今年は「月に1冊のペースで、12冊以上は読むこと」を目標にしました。
みなさんも、例えば「勉強を頑張る」とか「部活を頑張る」といった抽象的な目標を立てるより、できるだけ成果がはっきりと現れる具体的な目標を立ててほしいと思います。                                   例えば「室内園芸装飾の資格を取る」とか「部活で中国大会に出場する」とか「鑑定競技で、農クの全国大会・群馬大会に出場する」など、自分が成長できる目安になる目標を立て、必ず達成するという信念をもって、継続して取り組んでもらいたいと思います。
さて、1年生のみなさんは、高校生活にも慣れた頃だと思いますが、車の運転と同じで、免許を取って少し慣れた頃に、一番交通事故が多いとよく言われます。学校生活に慣れた今、さらに上を目指して努力する人と、逆に慣れたことで怠ける人と2通りに分かれます。どちらの人になるかで、近い将来、大きな実力差になってくるので注意をしてください。
2年生のみなさんは、あと半年で自分の将来の進路を決定する時期が来ます。

今の時代、仕事の定年は65歳が当たり前になっています。おそらくみなさんが大人になる頃は、定年が70歳になっていると思います。そうなると、高校を卒業してすぐ就職するにしても、専門学校や短大、大学に進学したとしても、この先、50年という非常に長い期間働くことが、毎日の生活の中心になります。
その50年間の仕事を何にするかを、この半年で決めることになります。

自分に合う、納得した仕事をして50年を過ごすか、そうでない仕事を50年することになるかは、この半年が勝負です。進路決定までしっかり考え、悩み、周りに相談しながら、そして勉強や部活動、資格取得など、高校生の今しかできないことに精一杯取り組み、職業人として納得した50年間が過ごせる進路を見つけてください。
3年生のみなさんは、あと3ヶ月足らずで社会人になります。

近い将来、社会人として、また正社員として社会に出て働くみなさんに、10年前に出版された本「これだけできれば、仕事は絶対うまくいく。仕事のルール101」の中に書かれている「これは」と思う仕事のルールを一つ紹介します。
それは「どんなときでも、嫌な顔はしない。」ということ。現実の仕事は、自分のペースで、やっていればいいというものではありません。自分が仕事をしている時、上司から突然、別の仕事を頼まれることもよくあります。その時、ちょっとした嫌な顔でも、上司はあなたの表情をよく見ています。その瞬間、今後仕事を頼むことが出来る新入社員か、そうでない新入社員であるかが決まります。
これに似たことで、ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子先生が書かれた本の中に、「不機嫌は環境破壊」という表現が出てきます。「不機嫌な顔つきは、人の心をむしばむ立派な環境破壊である。だから、どんなことがあっても、笑顔で生きることが一番である。」と話されています。

最後になりましたが、今年の干支は羊です。羊は群れをなして行動するため、家族の安泰や平和をもたらす縁起のいい動物だといわれています。

みなさんが、心身共に健康で、縁起の良い年になることを願って、新年の挨拶、並びに3学期始業式の式辞といたします。

DSC_0299DSC_0305