カテゴリー別アーカイブ: ①生物生産科

牛結核病の判定と牛の妊娠鑑定(生物生産科3年飼育類型)

 岡山家畜保健衛生所の先生方に、牛結核病の診断について教わりました。牛結核病の診断には人間と同様でツベルクリン反応検査で行います。3日前にツベルクリンを接種し、尾の根元の腫れ具合で診断を行います。本校の牛は全頭陰性でした。最近では数十万頭の検査で1頭が陽性となるレベルまで清浄化が進んでいる病気です。

結核病の判定

 続けて、受精卵を移植した牛の妊娠鑑定も行いました。受精卵移植とは、受精した母牛から受精卵を採取し別の母牛に移植して妊娠させるという技術です。 3月に実施した母牛が妊娠しているかをエコー検査で鑑定していただきました。「しんひでなみ号」は無事に親指サイズの胎児を確認することができました。安定期となる60日頃までは流産しないよう慎重に管理を行っていきます。

①エコー検査診断
②エコー検査診断

トマト定植しました。(生物生産科)

 4月17日に生物生産科栽培類型2年生がトマトの定植を行いました。事前に野菜の授業でトマトの栽培について学び、3葉ごとに花房が同じ向きにつくなど成育特性を考えて、植えつけを実践しました。害虫を寄せつけにくいシルバーマルチを使用し、支柱の立て方や8の字誘因など基礎的な技術も学びました。品種は大玉トマトの「麗夏」とミニトマトの「CF千果」です。

出会いの春:瀬戸南高校に新たな仲間がやってきた!!

    4月14日。本校にかわいいニワトリのヒナ(ボリスブラウン)が468羽仲間入りしました。一日一日すくすくと大きくなり、成長の速度がとても早いことを感じます。新型コロナウイルス感染症の影響で、今週から休校になりますが、生徒の皆さんもヒナに負けないくらいの成長ができるよう、努めてください。

育すう室に入ったヒナ達
凜々しい顔のヒナ達

久々の実習です!(生物生産科3年飼育類型)

    生物生産科の3年生が約2か月ぶりにウシやヤギ、ニワトリの管理実習を行いました。 久しぶりではあるもののさすが3年生!2年間で実習内容や知識が身についており、テキパキ実習することができました。動物たちも少し嬉しそうに見えました。

今年度、最後の分娩(生物生産科飼育類型)

3月28日(土)の早朝に和牛の分娩がありました。オスの子牛でした。分娩予定日から1週間ほど遅れていたので心配していましたが、元気な子牛が生まれてくれました。今年度はこれが最後の分娩でした。無事に今年度の和牛の分娩を終えることができ、安心しました。新年度から生徒達がお世話をしてくれて元気に育ってくれることを期待しています。

牛舎で“助け愛”(生物生産科飼育類型)

3月16日(月)。今日は、小林先生、大畑先生、近藤先生、藤原先生が、生物生産科の生徒がいつも行っている牛房の除糞や繁殖牛への給餌など、牛舎の管理をお手伝いしてくれました。ありがとうございました。「生物生産科の生徒が普段していることを知ることができてよかった」、「実習の大切さが分かった」、「ウシってかわいいですね」等の感想をいただきました。

この様子をRSKテレビが取材に来られ、今日の夕方18:15からのイブニングニュースで放送される予定です。少しでも牛舎の様子が生徒に伝わればいいなと思っています。

子牛、産まれました!(生物生産科飼育類型)

3月11日(水)の14:00頃、和牛の子牛が産まれました! メスの子牛で体重は37kgありました。陣痛が始まったのが10:00頃だったので、分娩に約4時間かかりました。娩出後はすぐに立ち上がり、母牛から母乳をもらっていました。元気な子牛が産まれてくれてひと安心です。

この子牛は「ET産子」と呼ばれるもので、受精卵移植という繁殖技術を用いて産まれています。以前の記事でも紹介しましたが、牛の改良を早める目的などで使われている技術です。母乳をもらっている母牛とは血縁関係はありませんが、それでも母牛の母性本能は本物です。こちらが牛房に入るだけで怒られてしまいます。今後も、母牛からの愛情を受けて元気に育ってほしいです。

和牛の受精卵移植(生物生産科飼育類型)

「受精卵移植」とは、供卵牛(ドナー牛)から優秀な能力をもった着床前の受精卵を採取し、他の受卵牛(レシピエント牛)の生殖器に移植する技術のことです。この技術によって、優秀な能力をもつ子牛を数多く生産することができ、能力の改良が早まると言われています。今回は、岡山家畜保健衛生所の獣医師にご来校いただき、施術していただきました。うまくいけば、今年の12月が出産予定日になります。順調に胎仔が育ってくれることを祈っています。

今年度最後の卒業式

3月6日(金)。卒業式当日に体調不良のため欠席していた生徒の卒業式を、ホームルーム教室で行いました。後輩達からの黒板アートメッセージや生花のコサージュ、フラワーアレンジメントが用意されており、卒業式の雰囲気を高めてくれました。卒業生が一人しかいない卒業式でしたが、たくさんの人達からのエールを感じることができる式典でした。式典後のホームルームでは、卒業生が将来の目標を生き生きと語ってくれました。

3年生が卒業していくということは、嬉しい反面寂しいことでもあります。彼らのこれからの活躍をそばで見ることができないのが残念ではありますが、それぞれの進路先での活躍を願っています。

生花のコサージ パート8(園芸科学科草花類型)

3月6日(金)。3月1日の卒業式に発熱のため参加できなかった一人の卒業生の卒業式を教室で行いました。そのためのコサージと、カーネーションのバスケットを先生方のお力を借りて作製しました。オアシスを2つのバスケットの大きさにセットして、カーネーションをドーム型に挿していきました。形ができあがったら、レザーファンをすき間に入れていきます。最後に形を確認して、1つにはカスミソウを、もう一つにはレザーファンをさらに入れました。30分足らずで完成しました。ありがとうございました。

ウシの爪切り(生物生産科飼育類型)

「ウシの爪切り」  あまり聞いたことがない言葉だと思います。いわゆる削蹄(さくてい)のことです。ウシの蹄(ひづめ)は人間の爪の様に伸びてきます。放っておくと、繁殖不良や食欲不振などウシの体調に様々な悪影響が生じます。本校では1年に1回程度、削蹄してもらいウシのコンディションを保つようにしてもらっています。

削蹄は「削蹄鎌」と呼ばれる刃物を使って行われます。蹄の状況を見て、ベストな状態になるように切ってもらいます。蹄は裏側も伸びていくので、ウシの足を持ち上げなければなりません。嫌がるウシにケガをさせずに削蹄を行うのは至難の業で、素人にはできません。そこで、削蹄を行うプロである「削蹄師」と呼ばれる方に依頼しています。ウシを飼うということは本当に裾野の広い生業だと改めて感じさせられました。 

ちなみにバーナーで蹄を炙っているのは、切りやすくするためです。炙ることで、硬い蹄をバターのように切ることができます。もちろん削蹄師さんの技術があってこそです。簡単に切れるようになるので、深く切りすぎるとウシが立てなくなってしまうこともあります。

子ウサギの成長(生物生産科飼育類型)

一か月ほど前に生まれた子ウサギの様子を紹介します。4羽生まれた子ウサギですが、全羽元気に成長しています。生まれてからしばらくの間は親ウサギが人間の匂いを嫌がるので、子ウサギたちに触ることができませんでしたが、十分に成長したので初抱っこをしました。生徒たちは、「ふわふわでかわいい」と、口々に感想を述べていました。今後も元気に育ってほしいです。

育てたウシを食べる(生物生産科飼育類型)

第3回和牛甲子園に出品した「かつよしもり」号の試食を行いました。「可哀そう」と感じる方もいらっしゃると思います。しかし、農業高校では生産技術を学んでいます。「試行錯誤した末にできたものを自分で確認する」ということは非常に大切なことです。これを経験することで、飼育方法の改善や新しい技術への挑戦など、今後の学習へのモチベーションにも繋がっていくと考えています。来年度の研究に向けてアンケート調査を行ったグループも試食しましたので、今後の取り組みをより充実したものにするきっかけになったことと思います。では、試食した生徒の感想です。

「実習の時に見ていたあの「生きている」ウシが「死んで」今ここに肉としているということに、自分達が普段食べている肉の大切さを実感することができた。そして、そのウシが商品としてあることを目にして、自分達以外にも様々な人が関わっていることも感じた。」

「オレイン酸を高める餌の工夫をしてみて、検査結果も高く出ていたのでどんな味がするか気になっていた。実際食べてみると、しつこくなくて、ムカムカしない感じだった。オレイン酸が高い牛肉がどんなものか理解することができた。」

「いつも食べている牛肉より、脂が甘くて旨味が凝縮されている感じがした。やわらかくてとろける感じがオレイン酸かなと思った。一生懸命に育てた甲斐があったと感じました。かつよしもりに感謝です。」

先輩から学ぶジャガイモ栽培(生物生産科栽培類型)

2月20日(木)。2月とは思えない暖かい天気のなか、生物生産科栽培類型ではジャガイモの種イモを植え付けました。前日に2年生が管理機で約50mのうねを14列整え、植え付けの用意をしました。そして今日は、うねにジャガイモを並べて植え付けです。

まず2年生20名は、品種の比較実験のために15種類のジャガイモを植え付けました。そして1年生20名は、植え付けの深さや覆土の仕方など注意することを2年生から教わりながら植え付けていきました。

教える側も教わる側も真剣に取り組んでいました。 寒さに負けず、4月には無事に芽が出そろうことでしょう。

第4回大地の力 コンペ結果

先日、電話インタビューで2次審査が行われた「第4回大地の力 コンペ」。最終審査の連絡が2/6にありました。  

園芸科学科のグループは「未来創造賞」を受賞し、3/6に東京で行われる表彰式・交流会に参加することとなりました。また、企画のパネル展示もすることになりました。さらに、生物生産科のグループは「未来シーズ賞」を受賞し、3/6の表彰式・交流会参加だけではなく、おかきの販売もすることになりました。

これまでの取組やこれからのプロジェクト活動の計画が評価され、とても嬉しい結果となりました。全国に活動を報告してきます!

和牛精子の形態検査(生物生産科飼育類型)

和牛の精子は、正常な種雄牛から射出されたものであっても10~20%の奇形精子が存在すると言われています。今回の2年生の授業では、和牛の凍結精液を実際に融解して、顕微鏡で観察しました。そして、本当に奇形精子が存在するのかを検査しました。図2は、生徒が実際に見ていたプレパラートの様子です。少し見づらいですが、オタマジャクシの様な精子を観察することができました。図3は、生徒が発見することができた奇形精子の模式図です。厳密に検査できたわけではありませんが、正常な精液の中にも奇形精子が存在することを確認することができました。

今回の授業を通して、何事も実際に自分の目で確かめることの大切さを感じてほしいです。

せなん~の~お~み~そ~♪(生物生産科栽培類型)

生物生産科栽培類型の生徒たちが、米味噌の仕込みを行いました。原料として本校産の朝日米を使用しています。衛生管理バッチリで仕込みを開始します。

まず、第一段階として米麹を作ります。蒸した米を冷まして麹種をつけ、製麹機で2日間発酵させると米麹の完成です。次に、第二段階として仕込みを行います。蒸して冷ましたダイズに、塩きり麹(米麹に塩を混ぜたもの)をよく混ぜ合わせます。混ざったら味噌団子を作り、味噌樽に敷き詰めていきます。このときに味噌に空気が入らないように勢いよく樽の中に投げ入れます。平らに敷き詰めたら、カビの発生を抑えるために味噌の表面に塩をふり、ふたをして樽の中で熟成させます。

今後、味噌くりを行い、約半年後に味噌ができあがります。風味がよく、コクのある味わい深い米味噌です。味噌汁、豚汁など様々な料理の味付けにいかがでしょうか?