果樹類型モモ班通信VOL.2 ~現在のモモの状況報告~

   5月19日。園芸科学科果樹類型モモ班。前回の配信から6日が経過し、ずいぶんモモ園も変化しています。相変わらず本校のモモは病気や害虫にならず、元気に成長しています。本日は、現在のモモの状況と管理内容(摘果作業)をお知らせします。

 写真は、「大玉白鳳」を最終摘果し、果実が落ちている圃場の状態です。果実は約縦3.5cm横3cmの果実に成長しています。 では、中果枝の摘果状況です。最終摘果は1個残すように摘果しています。

次に、中果枝の摘果状況です。最終摘果は1個残すように摘果しています。   写真は、摘果する前の中果枝です。

   写真は、摘果後の中果枝です(1個残しています)。 今後の作業は、明日(5月20日)の昼から多くの先生方の協力を得て、「八幡白鳳」(一部3年担当)の袋掛けを実施します。

ヒナの成長記録VOL.5:IBDワクチン投与!!

 本日、大すう舎に引っ越したヒナ達にワクチンを投与しました。ワクチンの投与方法は「飲水(いんすい)」です。飲水とは読んで字のごとく、乾燥ワクチンを水に溶かして一緒に飲ませるという方法です。その際、すべてのヒナにしっかり投与できるように、あらかじめ断水をしておきます。

 今回投与したワクチンは「IBDワクチン」です。鶏伝染性ファブリキウス嚢病に効果があります。この病気は、届出伝染病に指定されており、ヒナの時期に発生しやすいとされています。もしこの病気にかかってしまうと、急に元気がなくなり、白色や緑色の下痢を起こし、最悪の場合死んでしまうため、しっかりとワクチンを投与し、免疫をつけさせる必要があります。

~ちょこっと雑学~                                        

 今回飲水に使用した水は、一夜汲み置きしたものです。各家庭の蛇口からでる水道水の遊離残留塩素濃度は、1リットル当たり0.1mg(0.1ppm)以上の濃度を保持することが義務づけられているため、塩素を含んでいます。そのため、カルキ抜きをしたものを使用します。

野菜だよりVol.11「摘心と光合成の転流」

 5月19日。ほぼ全ての株において水耕メロンの人工交配が終わりました。上手く交配して受粉・受精が進むと交配2~3日後に子房が肥大してきます。

 人工交配を終えたら、次はメロンの親づるの先端を摘み取る「摘心」をします。「摘心」をすることで果実や種子へ優先的に「光合成産物」が移動し、大きな果実を得られます。ちなみに、葉で作られた「光合成産物」が葉や茎・根・果実を成長させるために運ばれることを「転流」といいます。

 

果樹園だよりvol.25「レモンの花の蕾」

   5月19日。午後から天気が回復してきました。 果樹園に今年から仲間入りしたレモンの蕾を発見しました。蕾はピンク色ですが、花の色は白色です。 レモンの原産地はインド東部のヒマラヤで、ヨーロッパなどに伝播したといわれています。現在ではアメリカ、イタリア、スペインなどが主産国となっています。

果樹園だよりvol.24「摘心」

 5月18日。今朝は少し湿度が高く、若干ムシムシします。 先週からジベレリン処理が始まりましたが、様々な管理作業平行して行っています。花が咲く前に、枝の先端や頂芽を摘み取り、若い枝の伸びを抑える「摘心」を行います。枝元から葉を10枚残して先端をハサミで摘み取ります。ブドウ栽培は、他の作目と比較しても労働時間が圧倒的に高い作目です。従って、作業効率を考えて計画的に管理を行っていく必要があるのです。 写真は、ブラックビートの粒が大きくなっている様子と、ハウスの上部から全体を撮影した写真です。

草花だより 第12話 大菊の鉢上げ ~桃源祭でミニ菊花展ができるように~

 5月18日。園芸科学科草花類型では、大菊の鉢上げを行いました。今回は、3号(直径9cm)ポットから5号鉢(直径15cm)に植え替えました。11月に開花するようにうどんこ病やアブラムシがの被害が最小限となるように注意して育てていきます。3年生は授業が始まったら、一人一鉢の管理となる予定です。

野菜だよりVol.10「農業と環境栽培プロジェクト」

 5月15日(金)、今日は、園芸科学科1年生が教科「農業と環境」の栽培プロジェクトで育てる「トウモロコシ(品種:ゴールドラッシュネオ」をビニルハウスに定植しました。葉数が4~5枚ぐらいが定植によいとされています。

 苗を定植する前に、畝上のマルチにホーラーで穴を開け、移植ごてで掘ります。さらに水を入れ、水が引いてから苗を定植します。植えた後、丁寧にかん水をして完成です。収穫は7月末の予定です。1年生の皆さん、授業が再開したら一緒に管理しましょう。

野菜だよりVol.9「水耕メロンの人工交配」

 先週から、メロンの果実を作るための「人工交配」が始まりました。雄花の花粉を雌花の花柱に花を摘み取って受粉させます。

 また、5月15日(金)は先生方に人工交配の研修会をしました。資料で説明をして実技をしました。興味を持って取り組む先生方に元気をもらいました。7月の中旬には収穫できると思います。

   

果樹園だよりvol.23「ジベレリン処理」

    5月15日。今日は、涼しいです。今日は朝から、ブドウを種無しにすることや、粒を大きくする働きのある植物ホルモン「ジベレリン」を用いた処理を行い始めました。シャインマスカットなど、種無しのブドウを食べたことがある人が多いのではないでしょうか。それらは全てジベレリンによって処理されたためです。今日は「ブラックビート」「藤稔」の黒系のブドウの処理を行いました。

 植物ホルモンとは、植物の成長に必要なホルモンで、植物体内で生産され、植物の成長を調整する低分子の有機化合物です。ジベレリンの他には、オーキシン、アブシシン酸、ブラシノステロイド、サイトカイニン、エチレンなどがあります。植物ホルモンはどの植物にも共通して存在し、それぞれ働きが異なります

果樹園だよりvol.22「西遊記」

   5月15日、今日は、午後から天候が崩れるようです。 本校には、「蟠桃(ばんとう)」という品種のモモの樹が1本あります。今は親指ほどの大きさに育っています。このモモは、平たい扁平形で真ん中が少しくぼんだユニークな形をしています。原産は中国で、古典小説「西遊記」では孫悟空が食べた不老不死になるモモとして描かれているものです。日本では、明治時代から生産されていますが、栽培が難しく手間もかかるため生産量は多くありません。和歌山県・福島県・山形県など栽培されています。

「教員研修:休業中における課題等の工夫」

   5月14日。毎年この時期は、先生方がお互いの授業を公開し、参観することになっています。そして、授業の展開や手法についてお互いに学び、研鑽の機会としています。しかし、今年度は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、授業を実施できていません。そのため、3密を避け、少人数のグループに分かれて、休業中の課題をお互いに見せ合ったり、オンライン授業について話し合ったりしました。

果樹類型モモ班通信VOL.1(果樹類型2年・3年モモ班へ向けて) ~現在のモモ状況報告~

   令和2年5月13日、園芸科学科果樹類型モモ班。新型コロナウィルス感染症対策で自粛生活が続いていますが、本校のモモは病気や害虫にならず、元気に成長しています。本日は、現在のモモの状況と今後の管理をお知らせします。

 写真は、「大玉白鳳」の全体像です。葉が茂り光合成を活発にしています。

 写真は、「大玉白鳳」を摘果した状態です。30cmの枝に2つつけています(ほぼ最終摘果)。全てのモモの品種においてこのような状態まで摘果しています。実習ができるようになれば、最終摘果を完全に行い、袋掛けするようになります。 

  おまけです。 これはアーモンド(アーモンドチョコ)です。バラ科でモモの仲間です。熟した種を取り出し、種の中にある仁を炒って食べつることができます。

花だより 第11話「校内整備」 ~ラベンダー通りと桜通りの整備をしました~

  令和2年5月13日、園芸科学科草花類型。新型コロナウィルス感染症対策で私たちの生活は自粛自粛と言われていますが、植物たちは元気に成長しています。もちろん雑草たちも例外ではありません。そこで本日は、ラベンダー通りと桜通りの除草をしました。ラベンダーも通路側に伸びすぎた部分を整えて、通行しやすくなりました。また、桃源会館前の鉢植えを植え替えました。早く授業が再開されて、生徒の皆さんとこのような実習ができるようになるのを待っています。

果樹園だよりvol.20「万葉集」

   5月13日。 『万葉集』(巻第十)に、「 風(かぜ)に散る 花橘(はなたちばな)を 袖(そで)に受けて 君がみ跡(あと)と 偲(しの)ひつるかも」 とあります。タチバナは古くから日本に自生していた柑橘類で、街路樹にされたり、その花を愛めでるため庭に植えられたりしてきました。5月は柑橘類の白い清楚な花が咲く時期です。ちなみにタチバナの花は文化勲章のデザインのモチーフでもあります。校内に、ハッサク(八朔、学名:Citrus hassaku)の樹があり、白い花をつけています。高貴な香りが漂っています。

ヒナの成長記録「大すう舎へお引っ越し」

 5月11日(月)に、ヒナ(採卵鶏:ボリスブラウン)を育成舎から、大すう舎へ移動させました。新型コロナウイルス感染症の影響で休校が続き、生徒のみなさんがいないため、教員のみで管理を行いました。作物担当教員をはじめ、普通科担当の教員、合計6人もの先生方がお手伝いにきてくださいました。助っ人に来てくださったおかげで、約30分で作業も完了し、ヒナの可愛さに日々の仕事の疲れを忘れ、大すう舎が温かい雰囲気に包まれました。ヒナの管理を通して瀬戸南家族が、より団結したように感じます。 ヒナがはじめて学校にきた、4月14日(火)の時は体重が平均35gで、とても小さかったですが、27日齢となり、体重も約10倍の350g。中足骨長もしっかり伸び、バタリーの天井に頭がつきはじめていました。幼ビナから中ビナへと成長した彼女らはようやく広い大すう舎へ移動でき、とても喜んでいる様子でした。

育すう室から大すう舎へ
水の飲み方を教えます
(ニップルドリンカー)

果樹園だよりvol.18「発見」

   5月12日。ついに「発見」しました。暖地桜桃(サクランボ)が2つほど結実していました。赤く熟れていてとてもおいしそうです。また、その横に植えていたレモンの花のつぼみも見つけました。まもなく咲きそうです。これからがとても楽しみです。

野菜だよりVol.8 「5月11日の圃場」

 5月11日(月)今日は先週までに植えた大玉トマトやミニトマトのわき芽取りや誘引するヒモを準備しました。晴天でハウス内もかなり高い温度でした。露地の圃場も苗の定植がssみ、もう少しで春作の植え付けが終わります。