学校がかわる「学校再開」

  6月1日。いよいよ学校再開です。 今日、朝のSHRの際、校長先生から学校再開についてZOOMを利用してのお話がありました。各クラスでのモニターを通じて、今後の学校生活のことについて話がありました。新型コロナウイルス感染症防止のために、オンラインで各教室において、全館放送ではない新しい形で話を聞きました。

  <校長先生より>

  おはようございます。いよいよ今日から本格的に学校が再開します。みんなはそれぞれ、昨日まで外出するのを我慢して家庭で勉強をしてきたと思います。今日の学校再開を本当に楽しみにしていたと思いますが、その気持ちは、みんなだけでなく、先生方も全く同じ思いです。しかし、学が再開したと言っても、去年までとは全く違った環境での学校再開となります。現実として、オリンピックが延期されたり、夏の甲子園大会が中止になったりしたように、農業クラブの全国大会や岡山県大会も全て中止となりました。本当に残念ですが、今の状況では仕方のないことだと思います。 さて、今日からの学校生活では、ここ2ヶ月できていなかった授業を優先していく必要があります。しかし、それ以上に大切なのは、完全に消滅していないコロナウイルスに、みんなが感染しないことです。東京では、最近20代、30代の若い人の感染が半数以上になっています。また、昨日北九州市では小学生が5人、中学生も感染し、第2波が来ています。コロナウイルスは、エイズウイルスなどと違って感染力が強いとされています。また、感染しても症状の出ない「無症状感染者」を介してウイルスがさらに広がっていきます。家族に高齢者や幼児など体力の弱い人がいると、自分は重症化しなくても、命に関わる事態に発展する確率が高まります。そして、何より未だに治療法が確立されていません。本来であれば、人と人の接触を避けるのが一番ですが、学校は集団生活の場なので、そういうわけにもいきません。防止策は、やはり密閉・密集・密接の「3密」の場面をつくらないこと。具体的には、毎朝、必ず検温をしてきてください。そして、マスクの全員着用、手の消毒は、教室前にある消毒液で一日何度でも消毒をしてください。そして、「無言はおもいやり」と考え、友達と話をしていると、ついつい近寄ってしまいますが、いつも以上に社会的距離を取り、大きな声で話すのは唾液の飛沫感染につながるので止めてください。ヨーロッパで一番早く学校を再開したデンマークでは、手洗いの他、文房具や食べ物を交換しないなどの感染対策を徹底しているそうです。  

 繰り返しますが、特に学校内では500人を超える人が活動しています。密になりやすい環境なので、全員マスクを着用してください。授業中は当然ですが、休み時間の廊下でもマスクをしてください。マスクは自分の命を守り、相手の命を守り、自分や相手の家族、お年寄りの命を守る一番の方法です。先生方は、万が一、マスクをしていない人がいたり、密接に話をしている人や大きな声を出している人を見かけたりすると注意をします。これは命を守るためです。 また、登下校の時、特に電車やバスといった密閉された空間では、自分は大丈夫と思っている人がいるかも知れませんが、周りには基礎疾患を持った方やお年寄りも大勢おられます。

 マスクをしていない人を見て、直接注意はされなくても、心の中で「どうしてこんな時にマスクをしてないのか」と腹立たしく思っている人も必ずいます。今はマスクをすることが相手への一番の思いやりです。校内では授業中も休み時間も全員着用ですが、体育や農業の実習などでは、その内容によって、マスクを外す場面があると思います。その時は、先生方がきちんと指示をしますので、その指示を守ってください。

 最後に、世界中が、人類が今までに経験したことのない状況が続いている中での学校再開ですが、みんなが健康で有意義な学校生活を送ってくれることを願って、学校再開にあたっての挨拶とします。

果樹園だよりvol.37「園芸科学科2年果樹類型ブドウ班」

 6月1日。ついに授業が始まりました。 今日の園芸科学科果樹類型2年の「総合実習」の授業では、枝の脇から伸びる「副梢」の管理とブドウの粒を間引く「摘粒」を行いました。先生の説明の後、限られた時間で精一杯ブドウの管理実習を行いました。気がつけばブドウが大きくなり、ハウスいっぱいに実ったブドウの姿に感動しました。

飼育類型:「ついに!!1年生初めての実習」

 6月1日(月)。快晴の中、生物生産科一年生は新品の実習服に着替え、初めての「総合実習」を行いました。ウシとニワトリの2グループに分かれて実習を行いました。生徒にとっては初めての体験がたくさんありましたが、真剣に取り組むことができました。

 ニワトリグループは、鶏舎の入り方や、実際に卵を集める集卵(しゅうらん)作業、割れている卵の見極め方等について説明を受けました。実際に新しい卵と古い卵のゆでたまごを使って、どちらの殻が剥きやすいか、しっかり考え、日常生活のちょっとした豆知識も得ることができ、非常に深い学びとなりました。

 ~ちょこっと豆知識~

 ゆでたまごは、新鮮な卵より、古い卵の殻のほうが剥きやすいです。それは、新しい卵の白身に炭酸ガスが多く含まれていて、茹でたときに薄皮が圧着するので、剥きにくくなります。逆に、古い卵はその炭酸ガスが抜け、卵と殻の間に隙間ができ剥きやすくなります。

果樹園だよりvol.36「ブドウの歴史こぼれ話」

  6月1日。いよいよ学校再開の日を迎えました。 ハウスのブドウはすくすく育ち、かなり大きくなっているものもあります。 粒もどんどん成長しています。

 さて、壁画で有名な高松塚をはじめ、日本各地から出土している古鏡の中には海獣葡萄鏡があります。薬師寺の薬師如来の台座にブドウの浮き彫りもあるくらいですから、古くからかなり身近な植物であったことがうかがえます。ただ、食したかどうかの記録は残っていないようです。

野菜だよりVol.16「今週の圃場」

 5月29日(金)。今週の野菜圃場をお伝えします。ビニールハウスではトマトの収穫が始まり、花は6花房(下から数えて6段目)まで咲きました。トウモロコシは茎が太くなり、分けつが生えてきました。

 露地圃場では、ナスやピーマン、カボチャ、オクラが大きくなっており、もう少しで収穫できるオクラも出てきました。圃場も生徒のみなさんをを待っています。

果樹園だよりvol.35「大般涅槃経」

 5月29日。今日は1年生の登校日でした。今回は、本校の「ビワ」の実の写真を掲載したいと思います。綺麗に色づき、まもなく収穫を迎えるものもあります。

  ビワは、原産地は中国南部やインドとされており、古くから薬効があるとされてきました。今から3000年も昔のインドの「大般涅槃経(だいはつねはんぎょう)」という経典にも、その薬効について記載があります。そして、ビワの木のことを「大薬王樹」、ビワの葉のことを「無憂扇」と呼んでいました。「大薬王樹」とは最高の薬木、「無憂扇」は病気を治して憂いをなくす扇(葉)といった意味があります。ビワの木や葉の薬効に、最高の評価が与えられていたことがわかります。

生物生産科:「2年生久しぶりの実習」

 5月28日(木)。本日は、2年生の登校日でした。健康観察の後、課題を提出し、HR後に約1時間程度「総合実習」の補充を行いました。約1か月ぶりの実習でしたが、作業内容を思い出しながら、真剣に取り組むことができました。 新型コロナウイルス感染症の対策として、実習前には使用する道具やドアノブ等を消毒し、熱中症に十分配慮してマスクを着用。実習の際も密接にならないよう、常に間隔をとって作業に取り組みました。

 慣れない実習に戸惑いながらも、さすが2年生!しっかり順応し、楽しみながら学び、汗を流すことができました。

果樹園だよりvol.34「2年ブドウの調査区設定」

 5月28日。今朝は2年生の登校日でした。 健康観察や課題の提出、来週からの学校再開の注意を受けた後、園芸科学科2年(果樹園芸類型)では、果樹園(ブドウハウス)でブドウの観察を行いました。2年次から「果樹」の授業で、自分たちの調査区を設定し、生育調査を行います。今日は、その調査区のマーキングと新梢や房の長さを計測し、ジベレリン処理を短時間でしたが行いました。来週からいよいよ授業再開です。楽しみです。

果樹園だよりvol.33「ブドウの肥大化」

 5月28日。今朝は少し気温・湿度が低く、気持ちのよい朝となりました。 ハウス内のブドウは、日々肥大化しています。摘粒をしているため、ブドウの房の形が見えてきました。14品種あるブドウは順番に管理作業を待っています。2つの写真は肥大する前のものと肥大した後のものです。かなり差があることがわかると思います。

野菜だよりVol.15「天敵と害虫」

 5月27日。栽培している野菜を確認するために圃場を歩いていると、白ネギが数本、切れて倒れていました。その犯人は「ネキリムシ」で、切れた白ネギの周辺を掘り返すと見つけることができました。土の中で越冬して、この時期に野菜へ被害を与えます。

 次は、アブラムシの天敵である「アブラバチ(アブラコバチ)」です。成虫は2ミリほどでアブラムシに卵を産み付け、幼虫が大きくなると「マミー」を作るので存在を知ることができます。画面中央の丸い物体がそれです。アブラムシが多くなると発生し、少なくなるといなくなります。圃場にはいろいろなことが起きているので面白いです。

果樹園だよりvol.32「ホルモン剤」

 5月27日。今日もとても蒸し暑く、汗が噴き出しています。 今日は、「課題研究」の取組の一つで、赤系ブドウの「ゴルビー」のホルモン処理について学びました。ジベレリンは、種なし処理を行う植物ホルモンですが、そのおもな作用は「茎の伸長促進」「休眠の打破」です。この植物ホルモンは植物自身が体内でつくっている物質であり、極めて微量で様々な生理作用を示します。 種なし処理をする際の濃度や注意点を先生に教えていただきました。

野菜だよりVol.14「メロンの選果」

 5月26日。今週からメロンの幼果(小さい果実)を選果しています。人工交配によって3個~4個できた幼果から、形の良いものを一個だけ選びます。選ぶポイントは「長卵形」、幼果は少し縦に長い卵型が良いといわれ、収穫するときにちょうど良い形になります。今回も他教科の先生方に手伝っていただきました。メロンは一般的に立体栽培(茎を空中にひもなどを使って立てる栽培)では1株に一個のみ果実を育てます。二個も育てると大きくなりにくいのが理由です。これから、果実が大きくなると同時に網目模様の「ネット」が入りだし、いよいよ「メロン」になってきます。

果樹園だよりvol.31 「課題研究(果樹類型):地域貢献研究グループ」

 5月26日。とても蒸し暑く、雨が降り出しました。 今日は、「課題研究:地域貢献研究グループ」の活動がいよいよスタートしました。私たちのテーマは、ブドウのせん定枝の有効活用です。エコストーブを利用して、せん定枝を燃料として何かできないかと研究を始めました。今日は、先生の指導の下、エコストーブでお湯を沸かすデモンストレーションがありました。6月から様々な活動を進めていきたいと思います。

果樹園だよりvol.32「課題研究(果樹類型)」

 5月26日。とても蒸し暑いです。 今日は、「課題研究」の補充がありました。通常、4月に研究計画を立てて、グループや個人でテーマを設定して実験や観察をしますが、今年度はできていませんでした。今日は、今後の計画を立てることと、来週からの準備をしました。ほ場のブドウやモモが大きく成長していることに驚きました。

果樹園だよりvol.30「クレオパトラの愛したブドウ」

 5月26日。今日も朝から蒸し暑いです。 本校で栽培している「マスカットオブアレキサンドリア」。岡山県が全国生産量ナンバーワンを誇っています。原産地はアフリカのエジプトとされ、紀元前から栽培されていたようです。メソポタミア時代からブドウ栽培とワイン造りが始まり、それがエジプトに移って栽培・醸造技術が向上されたといわれています。香水に匹敵する強い香りのためクレオパトラが愛したブドウという逸話も残されています。

生物生産科「苗代づくり」~こんな時こそ瀬戸南家族の力が試されます~

 5月21日晴天の中、水稲の苗を作る苗代(なわしろ)づくりを行いました。新型コロナウイルス感染症の影響で、本来生徒が実習で学ぶこの作業を、教員のみで対応せざるをえないため、非常に大変です。しかし、体育科の先生方をはじめ、作物担当以外の農業科の先生も一丸となって作業を行ったため、無事に完成することができました。 苗代をつくる際に使用した均平機(きんぺいき)は地元の農家さんからお借りしたもので、きれいな苗代をつくることができました。

 苗代(なわしろ)とは、イネの苗を田植えが、できるくらいまで大きくする場所のことを指します。ちなみに本校は、移植栽培のため、この苗代でしっかりと育苗してから田植えを行います。

果樹園だよりvol.29「ブドウ調査区の観察」

   5月21日。今日は、2年生の登校日でした。 健康観察や課題の提出などが終わった後に、自分たちが栽培管理を担当するブドウ(瀬戸ジャイアンツ)の生育調査を行いました。開花し、粒も少しずつ大きくなっていることが確認できました。タブレットで写真を撮ったり、管理作業を動画で撮ったりしました。

いのちと心の教育で人づくり