平成27年度 2学期始業式・校長式辞より

2学期のスタートにあたり、3つお話をします。
まず1つ目は、「挨拶」です。私は1学期、いろいろなところで頑張っている皆さんの姿が素晴らしいと思い、本当にうれしく思いました。部活動や農業クラブ、家庭クラブ活動の成果も素晴らしいですし、実習やボランティアの取組では新聞やTVにもたくさん取り上げていただきました。また、1学期全体の欠席日数は、昨年の約半数でした。これは本当にすごいことだと思います。でも、私が一番評価したいのは、「挨拶」、「礼儀作法」、「言葉遣い」の取組です。
私は地域のいろいろな会議に出ることがありますが、その席で多くの方から「瀬戸南の生徒は本当に良い笑顔で挨拶してくれる」、「本当に気持ちの良い高校生だ」と、お褒めの言葉をいただくことが何度もありました。学校全体として評価していただいていることが、私はとてもうれしく思うのです。
校内でも、私と出会う全ての生徒が挨拶を返してくれます。でも、自分から挨拶してくれる人は約7割の人です。さらに「笑顔で挨拶」してくれる人はそのまた半分。中には、きちんと立ち止まり、深々とお辞儀をして挨拶してくれる素晴らしい人もいます。
私が皆さんに身に付けて欲しい「本当の挨拶」は、「①自分から」、「②笑顔で」、「③大きな声で」、「④相手の目を見て」、「⑤心をこめて」です。挨拶は、相手とどちらが先にできるかで全然違います。「本当の挨拶」ができる人は、何にでも自分で気づいて自分で動ける人です。それが、社会で今、一番求められている力なのです。
今月16日からは、3年生の就職試験が始まりますが、企業の方からも瀬戸南高校を高く評価していただいています。これは、皆さん方だけの評価ではなく、先輩方が本当に地道に頑張ってこられた努力、その積み重ねで多くの方々から認められた「本校の評価」であり、「本校の財産」だと思います。皆さんが普段から心がけている「挨拶」、「礼儀作法」、「言葉遣い」がその伝統なのです。3年生の皆さんは、是非とも進路実現に向けて頑張っていただきたい。また、1年生・2年生の皆さんも、学校全体でこの伝統を守ることで、3年生を応援してほしいと思います。

2つ目の話は、学校行事への取組です。
2学期は大きな学校行事がたくさんあります。今月末には、桃源祭体育の部、10月には2年生の修学旅行、11月には桃源祭文化の部、そして12月になると、シクラメン祭りがあります。高校では、学校行事は皆さん自身が工夫し、努力して作り上げるものです。だからこそ、青春時代の良き思い出となり、意義のあるものに仕上がるのだと思います。どの行事も、各クラスや3本部でしっかりとした計画を立て、協力しながら、一人一人が達成感を味わえる行事になることを期待しています。
3つ目は、90周年記念式典についてです。
いよいよ10月1日に本校「創立90周年記念式典」が挙行されます。ちょうど1ヶ月前となりました。大正15年に本校が産声をあげて、今年でちょうど90年です。
本校の始まりは、農業科の学校でスタートしました。当時この旭東地域の産業は農業が主体で、果樹や米麦、畜産など幅広い発展を続ける中で、「地域の若者に実業教育と地域への定着を」という熱い要望から生まれたのが本校です。地域の方々の注目度や期待が今でも大きいのは、そのためです。
その後、昭和59年に家政科が併設されて、今の「瀬戸南高等学校」の名称になりました。その時に生まれたのが、ここに掲げてある「校歌」であり、「創造・自律・友愛」の校訓なのです。
記念式典に向けて、皆さんにお願いがあります。90周年記念式典は、本校を見守ってくださる地域の方々や同窓生の皆さんと、共にお祝いをする式典ですが、多くの来賓の方々、参列してくださる方々に、逞しく成長した瀬戸南高校の姿を見ていただく機会でもあります。「きれいな学校を見ていただこう」、「気持ちの良い挨拶でおもてなしをしよう」、「元気良い校歌斉唱で感動してもらおう」。是非ともそういう気持ちで式典を盛り上げていただきたいと思います。
これからの1ヶ月。生徒の皆さんと私たち教職員、全員で準備をし、感動を与える素晴らしい式典に仕上げようではありませんか。

校名板・校章板    終わりに、一つ紹介します。記念事業の一つとして、この夏、同窓会から「校名板と校章板」を寄贈していただきました。皆さんも既に気づかれたと思いますが、本館第1棟の最上階に「校名板」が、事務室前の正面玄関頭上に「校章板」が設置されました。卒業生や地域の方々からも、いつでも学校の顔として、見守っていただけるものになると思います。

 

以上、皆さんへの「3つの期待とお願い」をして、2学期始業式の式辞といたします。

平成27年9月1日             校長  山 根 康 史