カテゴリー別アーカイブ: ②園芸科学科

果樹園だよりvol.30「クレオパトラの愛したブドウ」

 5月26日。今日も朝から蒸し暑いです。 本校で栽培している「マスカットオブアレキサンドリア」。岡山県が全国生産量ナンバーワンを誇っています。原産地はアフリカのエジプトとされ、紀元前から栽培されていたようです。メソポタミア時代からブドウ栽培とワイン造りが始まり、それがエジプトに移って栽培・醸造技術が向上されたといわれています。香水に匹敵する強い香りのためクレオパトラが愛したブドウという逸話も残されています。

果樹園だよりvol.29「ブドウ調査区の観察」

   5月21日。今日は、2年生の登校日でした。 健康観察や課題の提出などが終わった後に、自分たちが栽培管理を担当するブドウ(瀬戸ジャイアンツ)の生育調査を行いました。開花し、粒も少しずつ大きくなっていることが確認できました。タブレットで写真を撮ったり、管理作業を動画で撮ったりしました。

果樹園だよりvol.28「柑橘の漢字」

 5月21日。今日は、気温が低く肌寒い朝となりました。 先日発見したレモンが開花したので報告します。

 さて、「柑橘(かんきつ)類」の多くは中国を経由して導入されました。そのため、今回は漢字に注目してみました。「柑」は、小果の皮のむきやすいミカンをあらわし、「橘」は、皮のむきやすい大果の柑橘をあらわします。ちなみに、「檸檬(レモン)」は英語のlemonの中国語への音訳です。

草花だより 第14話 中庭花壇の定植 ~学校を華やかに~

   5月20日。園芸科学科草花類型。本日中庭花壇に花苗の定植を行いました。農業科以外の先生の援助も受け、中庭花壇すべての定植を行うことができました。お手伝いくださった先生方、ありがとうございました。今はまだ小さな苗ですが、休校開けの頃には生徒の皆さんを花たちが迎えてくれると思います。

果樹類型モモ班通信VOL.2 ~現在のモモの状況報告~

   5月19日。園芸科学科果樹類型モモ班。前回の配信から6日が経過し、ずいぶんモモ園も変化しています。相変わらず本校のモモは病気や害虫にならず、元気に成長しています。本日は、現在のモモの状況と管理内容(摘果作業)をお知らせします。

 写真は、「大玉白鳳」を最終摘果し、果実が落ちている圃場の状態です。果実は約縦3.5cm横3cmの果実に成長しています。 では、中果枝の摘果状況です。最終摘果は1個残すように摘果しています。

次に、中果枝の摘果状況です。最終摘果は1個残すように摘果しています。   写真は、摘果する前の中果枝です。

   写真は、摘果後の中果枝です(1個残しています)。 今後の作業は、明日(5月20日)の昼から多くの先生方の協力を得て、「八幡白鳳」(一部3年担当)の袋掛けを実施します。

野菜だよりVol.11「摘心と光合成の転流」

 5月19日。ほぼ全ての株において水耕メロンの人工交配が終わりました。上手く交配して受粉・受精が進むと交配2~3日後に子房が肥大してきます。

 人工交配を終えたら、次はメロンの親づるの先端を摘み取る「摘心」をします。「摘心」をすることで果実や種子へ優先的に「光合成産物」が移動し、大きな果実を得られます。ちなみに、葉で作られた「光合成産物」が葉や茎・根・果実を成長させるために運ばれることを「転流」といいます。

 

果樹園だよりvol.25「レモンの花の蕾」

   5月19日。午後から天気が回復してきました。 果樹園に今年から仲間入りしたレモンの蕾を発見しました。蕾はピンク色ですが、花の色は白色です。 レモンの原産地はインド東部のヒマラヤで、ヨーロッパなどに伝播したといわれています。現在ではアメリカ、イタリア、スペインなどが主産国となっています。

果樹園だよりvol.24「摘心」

 5月18日。今朝は少し湿度が高く、若干ムシムシします。 先週からジベレリン処理が始まりましたが、様々な管理作業平行して行っています。花が咲く前に、枝の先端や頂芽を摘み取り、若い枝の伸びを抑える「摘心」を行います。枝元から葉を10枚残して先端をハサミで摘み取ります。ブドウ栽培は、他の作目と比較しても労働時間が圧倒的に高い作目です。従って、作業効率を考えて計画的に管理を行っていく必要があるのです。 写真は、ブラックビートの粒が大きくなっている様子と、ハウスの上部から全体を撮影した写真です。

草花だより 第12話 大菊の鉢上げ ~桃源祭でミニ菊花展ができるように~

 5月18日。園芸科学科草花類型では、大菊の鉢上げを行いました。今回は、3号(直径9cm)ポットから5号鉢(直径15cm)に植え替えました。11月に開花するようにうどんこ病やアブラムシがの被害が最小限となるように注意して育てていきます。3年生は授業が始まったら、一人一鉢の管理となる予定です。

野菜だよりVol.10「農業と環境栽培プロジェクト」

 5月15日(金)、今日は、園芸科学科1年生が教科「農業と環境」の栽培プロジェクトで育てる「トウモロコシ(品種:ゴールドラッシュネオ」をビニルハウスに定植しました。葉数が4~5枚ぐらいが定植によいとされています。

 苗を定植する前に、畝上のマルチにホーラーで穴を開け、移植ごてで掘ります。さらに水を入れ、水が引いてから苗を定植します。植えた後、丁寧にかん水をして完成です。収穫は7月末の予定です。1年生の皆さん、授業が再開したら一緒に管理しましょう。

野菜だよりVol.9「水耕メロンの人工交配」

 先週から、メロンの果実を作るための「人工交配」が始まりました。雄花の花粉を雌花の花柱に花を摘み取って受粉させます。

 また、5月15日(金)は先生方に人工交配の研修会をしました。資料で説明をして実技をしました。興味を持って取り組む先生方に元気をもらいました。7月の中旬には収穫できると思います。

   

果樹園だよりvol.23「ジベレリン処理」

    5月15日。今日は、涼しいです。今日は朝から、ブドウを種無しにすることや、粒を大きくする働きのある植物ホルモン「ジベレリン」を用いた処理を行い始めました。シャインマスカットなど、種無しのブドウを食べたことがある人が多いのではないでしょうか。それらは全てジベレリンによって処理されたためです。今日は「ブラックビート」「藤稔」の黒系のブドウの処理を行いました。

 植物ホルモンとは、植物の成長に必要なホルモンで、植物体内で生産され、植物の成長を調整する低分子の有機化合物です。ジベレリンの他には、オーキシン、アブシシン酸、ブラシノステロイド、サイトカイニン、エチレンなどがあります。植物ホルモンはどの植物にも共通して存在し、それぞれ働きが異なります

果樹園だよりvol.22「西遊記」

   5月15日、今日は、午後から天候が崩れるようです。 本校には、「蟠桃(ばんとう)」という品種のモモの樹が1本あります。今は親指ほどの大きさに育っています。このモモは、平たい扁平形で真ん中が少しくぼんだユニークな形をしています。原産は中国で、古典小説「西遊記」では孫悟空が食べた不老不死になるモモとして描かれているものです。日本では、明治時代から生産されていますが、栽培が難しく手間もかかるため生産量は多くありません。和歌山県・福島県・山形県など栽培されています。

果樹類型モモ班通信VOL.1(果樹類型2年・3年モモ班へ向けて) ~現在のモモ状況報告~

   令和2年5月13日、園芸科学科果樹類型モモ班。新型コロナウィルス感染症対策で自粛生活が続いていますが、本校のモモは病気や害虫にならず、元気に成長しています。本日は、現在のモモの状況と今後の管理をお知らせします。

 写真は、「大玉白鳳」の全体像です。葉が茂り光合成を活発にしています。

 写真は、「大玉白鳳」を摘果した状態です。30cmの枝に2つつけています(ほぼ最終摘果)。全てのモモの品種においてこのような状態まで摘果しています。実習ができるようになれば、最終摘果を完全に行い、袋掛けするようになります。 

  おまけです。 これはアーモンド(アーモンドチョコ)です。バラ科でモモの仲間です。熟した種を取り出し、種の中にある仁を炒って食べつることができます。

花だより 第11話「校内整備」 ~ラベンダー通りと桜通りの整備をしました~

  令和2年5月13日、園芸科学科草花類型。新型コロナウィルス感染症対策で私たちの生活は自粛自粛と言われていますが、植物たちは元気に成長しています。もちろん雑草たちも例外ではありません。そこで本日は、ラベンダー通りと桜通りの除草をしました。ラベンダーも通路側に伸びすぎた部分を整えて、通行しやすくなりました。また、桃源会館前の鉢植えを植え替えました。早く授業が再開されて、生徒の皆さんとこのような実習ができるようになるのを待っています。

果樹園だよりvol.20「万葉集」

   5月13日。 『万葉集』(巻第十)に、「 風(かぜ)に散る 花橘(はなたちばな)を 袖(そで)に受けて 君がみ跡(あと)と 偲(しの)ひつるかも」 とあります。タチバナは古くから日本に自生していた柑橘類で、街路樹にされたり、その花を愛めでるため庭に植えられたりしてきました。5月は柑橘類の白い清楚な花が咲く時期です。ちなみにタチバナの花は文化勲章のデザインのモチーフでもあります。校内に、ハッサク(八朔、学名:Citrus hassaku)の樹があり、白い花をつけています。高貴な香りが漂っています。