農業クラブ 令和2年度 岡山県学校農業クラブ連盟 常任理事会・クラブ員代表者会議 リモート会議

  今年度は、新型コロナウイルスの影響で農業クラブ県連盟実施の行事がすべて中止となりました。それでも少しずつ農業クラブ活動をしていこうと、令和2年8月28日(金)に今年度農ク県連盟事務局である瀬戸南高校主催で農業関係高校8校のリモート会議を実施しました。

 最初に自己紹介を行い、常任理事会では、5月に東京で行われるはずであった会議の書面による承認事項の報告や岡山県農ク機関紙「FFO」の発行に関することを話し合いました。クラブ員代表者会議では、学校紹介やコロナ禍での各学校の活動の紹介などを行いました。各校コロナに対応するため様々な工夫をされていました。  

 初めての取り組みで、少しもたつく面もありましたが、無事にリモート会議を終えることができました。また、1月にもう1度リモート会議を予定しています。

 農業クラブリモート会議にあたって、岡山県学校農業クラブ連盟成人代表として本校校長が次のように挨拶をされました。

   農ク県連常任理事会・クラ代会議 成人代表あいさつ 

R2.8.28(金)

 8校のみなさん、こんにちは 瀬戸南高校校長の安井です。 連日猛暑が連日続いていまが、二十四節気の一つ処暑を過ぎ、わずかに朝方は、秋の訪れを感じるようになりました。例年であれば、今頃は意見発表やプロジェクト発表、測量競技など合わせて2つの発表会と5つの競技会の県大会が終わっている時期になります。  しかし、今年度は新型コロナウイルスの関係で、農業クラブに関する全ての県大会や全国大会・静岡大会が中止となりました。そのような状況においても、今日のようにオンラインで会議ができることは本当に良かったと思います。  さて、今日は県下8校の農業クラブ員1,810人の代表となるみんなが参加をしていますが、何と今日が「初顔合わせ」になります。この後、自己紹介もあるそうですが、私からは最近4年間の全国レベルでの農業クラブ員の活躍について少し紹介し、挨拶に代えたいと思います。  まず、3年前、平成29年度、みんなが中学年の頃と思いますが、ここ岡山県で47年ぶりに農ク全国大会岡山大会を開催しました。全国から約5千人の農業クラブ員や顧問の先生方を招いての大きな大会でした。その時はみんなの先輩に当たる8校の農業クラブ員が、一致団結して見事に全国大会を成功させることができました。大会式典には、現在環境大臣の小泉進次郎さんが、東京から来てくれました。式典会場となったジップアリーナには、7社のテレビ局が入った中で、全国の農業クラブ員を励ましてくれ、農業クラブ活動が名実ともに全国区となりました。                    そして、2年前の平成30年度、夏の甲子園で、秋田県立金足農業高校が見事準優勝を果たしました。当然全員が農業クラブ員です。放課後の農業実習と野球の練習を両立させ、”金農旋風”と言われたことは、みんなもよく知っていることと思います。ピッチャーの吉田君は、まだ1軍には上がっていませんが、ドラフト一位で日本ハムに入団して、農業クラブ員の力を全国に示してくれました。  そして、昨年は、NHKの連続TV小説「なつぞら」の中で、主演の広瀬すずさんや山田裕貴(ゆうき)さんが、北海道の十勝農業高校の生徒という設定で、FFJの歌を歌い、農業クラブの歌が一躍有名になりました。その「なつぞら」のモデルになった帯広農業高校は、「銀のさじ」という農業高校を舞台にした漫画を書いた荒川弘さんの出身校です。  そして、今年、その帯広農業は、この前、甲子園交流試合に出場して、関東地区優勝の健大高崎に4対1で勝ちました。私もテレビで応援していましたが、北海道の29校の農業高校から送られた横断幕の前で実力を思う存分発揮してくれました。  先日、帯広農業の二木校長先生から、お礼のメールをいただきました。  その一部を紹介します。「甲子園に出場した3年生の大半は、食糧自給率1,200%、農業生産額4,000億円の十勝の農業の後継者になります。これからも、全国の農業高校が、力を合わせ、頑張っていきましょう」とありました。  最後に、農業クラブが、全国的に登り調子の中で、コロナが出てしまい、様々な活動が中止になり、残念で仕方ありませんが、こういう中でも今日のように3密を避けた形で、できることを確実に実践していき、今後の農業クラブ活動の発展につなげていってもらいたいと思っています。        それでは以上で、農ク岡山県連成人代表の挨拶といたします。