果樹園だよりvol.20「万葉集」

   5月13日。 『万葉集』(巻第十)に、「 風(かぜ)に散る 花橘(はなたちばな)を 袖(そで)に受けて 君がみ跡(あと)と 偲(しの)ひつるかも」 とあります。タチバナは古くから日本に自生していた柑橘類で、街路樹にされたり、その花を愛めでるため庭に植えられたりしてきました。5月は柑橘類の白い清楚な花が咲く時期です。ちなみにタチバナの花は文化勲章のデザインのモチーフでもあります。校内に、ハッサク(八朔、学名:Citrus hassaku)の樹があり、白い花をつけています。高貴な香りが漂っています。