校長通信(式辞他)

令和元年度 瀬戸南高等学校 創立94周年記念式 式辞(令和元年10月1日)

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日ごとに秋も深まり、農場では黄金色の稲穂が豊かに実る中、ここ東備・瀬戸の地にあって、本校は創立94年の時を刻んでまいりました。
本日は、吉田銑介同窓会長、幡中千秋副会長を始め4名の副会長に御臨席をいただき、こうして創立94周年の記念式を挙行できますことを、大変ありがたく思います。
本校は、大正15年3月に、農業を主として幅広い発展を続けていた旭東地域の将来を担う農村青年に、実業教育を行うため「岡山県瀬戸実業学校」として設置が許可され、94年前の今日10月1日に開校式を挙行いたしました。
地域の方々の熱望により誕生した本校は、大正、昭和、平成、令和という長きに渡り、実学にいそしむ若者たちの学舎として、多くの優秀な人材を育てることで、その歴史を築いてきました。
その間、5回の校名変更が行なわれましたが、それは、ここ瀬戸の地で時代とともに生きてきた本校の歴史を表すものでもあります。
現在の校名は、昭和59年4月、今から35年前に高等学校再編整備により家政科2学級が新設された年に、「瀬戸農業高等学校」から「瀬戸南高等学校」に変更されました。本校の卒業生は、この春平成31年3月末で、11,823名となりました。同窓生の多くが地元岡山に残り、地域の発展に貢献をしています。
現在、本校は、平成元年に制定された、「創造・自律・友愛」の校訓を基に、平成22年度には「いのちと心の教育で人づくり」を教育目標に定め、常に高い水準の教科学習を目指し、よりわかりやすい授業の工夫を重ねながら、学校行事や課外活動に取り組んでいます。
さて、生徒の皆さん、校歌の三番には、「物理の里 永久に 受け継がんとて 集いたる」とあります。「物理(もとろい)」とは、この地域の古い呼び名「物理村」を意味します。
35年前に新生・瀬戸南高校としてスタートした時につくられたこの校歌には、本校建学の精神である「若者に実業教育と地域への定着」という地域の方の熱い思いが引き継がれています。
時代が変わり、瀬戸南高校で学ぶ人は変わっても、目指す学校の姿はこの校歌に託されています。すなわち、校歌は母校を託す先輩から後輩へのバトンであり、時代を超えて本校に関わる全ての人とつながるもの、学校としての一体感をつくるものだと思います。
結びに、生徒の皆さんが創立94年という伝統を大事にしながら、どうか校歌の通り、瀬戸南での出会いと学びの中で、一人ひとりが夢をもち、その夢の実現に向かって努力を重ね、「実り」多き人生となることを祈念し、創立記念式の式辞といたします。

令和元年度2学期始業式 式辞(令和元年9月2日)      この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 2学期始業式-150x109.jpg です

夏休みも終わり、朝夕少し秋の気配を感じます。しかし、これからもしばらくは、秋雨前線の影響で、蒸し暑い日がつづくと予報が出ています。
身体がまだ学校生活に戻っていない時期です。特に実習や部活動では、水分を積極的にとるなど、熱中症対策をしてください。
今年の夏を振り返ると、西日本豪雨から一年が過ぎ、岡山県では雨による災害は少なかったものの、先週には九州北部で大雨特別警報が発令され、甚大な被害が出ました。今後も突然の雷や豪雨、地震など、いつ発生するかわかりません。常に情報を集めるアンテナを高く立て、危機意識を持って生活していくことが大切だと思います。
さて、8月に入ると、スポーツ界で世界中を驚かせる快挙がありました。それは、女子ゴルフの渋野日向子選手が、全英女子オープンにおいて、日本人として42年ぶりに優勝したことです。渋野選手は昨日も北海道の大会で28ラウンドオーバーパーなしの日本タイ記録を出していました。
知っている人も多いと思いますが、彼女は本校から南にわずか1㎞ほどのところにある平島小学校、そして上道中学校を卒業した、まさに地元の中の地元出身の選手です。みんなの中にも後輩は多いと思います。
8月4日、生中継が深夜でしたが、先生も何とか寝ずにテレビで応援し、世界一になった瞬間は本当にびっくりしました。彼女のプレーは当然すばらしかったですが、それ以外にすごいと思ったのが、移動する時、ギヤラリーに常に笑顔で接したり、ハイタッチをしたり、また、子供のゴルフボールにサインしたりと、普通、試合中で緊張してなかなかできないことを、当たり前のようにする彼女は、20才という若さにして、またプロとしても本当にすばらしいと感じました。
知ってのとおり、彼女は「スマイル・シンデレラ」と呼ばれていますが、かつては、嫌なことがあったらふてくされたり、試合中にいらだちを隠せなかったことも多々あったと聞いています。そんな時、お父さんが「周りの人が嫌な感じを受けるから駄目だ」と、口酸っぱく注意をしたからこそ今の彼女の笑顔があるそうです。
ただ、彼女が賞賛されているのは、その笑顔だけでなく、競技をスタートする前には必ず、コースに向かって頭を下げ、一礼をする謙虚な姿だそうです。
最初に一礼することで、これから自分が試合に臨むといった心の切り替えをする。競技が終わった時の一礼は、自分が心を磨いた場所への感謝を表しているそうです。
この一礼をする習慣は、日本人として、世界に誇れる素晴らしい礼儀作法です。授業や部活動などで、最初と最後にする一礼も同じだと思いました。
話は変わりますが、2学期には、体育祭、桃源祭など多くの学校行事があります。
どの行事も、各クラスや三本部などでしっかりと計画を立て、協力し、一人一人が自分の役割を果し、達成感を味わえる行事にしてください。
また、3年生には学校行事と並行して、いよいよ16日からは就職試験が始まります。面接練習を重ね、礼儀作法や正しい言葉遣いを身につけ、自信を持って試験に臨んでください。
最後になりますが、「秋の日はつるべ落とし」と言われるように、これから12月の冬至に向かって、日が暮れるのが一日に一分ずつ早くなります。学校行事や部活などで帰るのが、遅くなる人もいるかと思いますが、できるだけ暗い道は避けるなど、不審者対策と交通事故防止に努めてください。
それでは以上で、2学期始業式の式辞といたします。

令和元年度1学期終業式 式辞(令和元年7月19日)

~ “心と行動” もしっかりと磨く夏休みに~

台風の接近が気になるところですが、今日で1学期が終わります。
今朝、山陽新聞を読んでいると、一面には昨日の京都アニメーションの放火の事件が大きく載っていました。33名の方が亡くなられましたが、亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、警察には放火した犯人の動機をしっかり究明してもらいたいと思います。
新聞を読み進めていると、まず30面の「東備版」に大きく「パスクラサンソースを作ろう」「瀬戸南高生が挑戦、桃源祭での販売を目指す」との見出しがありました。記事の中で園芸科学科3年の清水萌苗さんが「先輩から引き継いだ活動をレベルアップさせ、地域が誇るフルーツを全国にPRしたい。」とコメントしていました。
今日も本校の記事が載ったなぁと紙面をめくると、今度は32面の「全県版」に大きく「サッカーファジアーノ応援、さらに盛り上げ」「21日の山形戦のハーフタイムで県内15校280人がダンス披露」「各校の制服を着て2分半」という見出しで、先週本校の武道場で行った練習風景が写真で大きく載っていました。
記事には、ダンス同好会3年の石崎海さんが「大勢の前で踊るのは初めてで本当に緊張する。精いっぱい頑張り、とにかく全員で楽しみたい」とありました。
本校の生徒のいろいろな活動が、しっかりと地域や県内に伝わっており、終業式の朝から大変うれしい気持ちになりました。
さて、少し1学期を振り返ってみて、特に6月の授業参観の時、先生が印象に残ったことをいくつか話をします。それは授業の内容ではありません。
一つ目は、授業参観に行って、後ろにいると、大きめのプリントが配られ、一番後ろの生徒が、プリントを丁寧に半分に折ってから先生に渡してくれました。
二つ目は、教室の中に入って、もう少し奥の方に行こうとした時に、狭くて通りにくいなぁと思っていると、2~3人の生徒がさっと椅子を前に移動してくれました。
三つ目は、教室に入ろうとした時、ちょうど外に出ようとした生徒とドアのところで出る入るのタイミングが合いました。その時、生徒が「どうぞ」と言って先に中に入れてくれました。
今紹介した行動は、先生が感心したみんなの行動のほんの一部ですが、その生徒の普段通りの自然な行動だと感じました。
1、2年生もそうですが、3年生は、特にこの夏休みが具体的な将来の進路を決め、それに向かって努力する期間になります。そして9月になったらすぐに就職試験、進学試験が続いてきます。
すべての会社では当然ありませんが、就職試験に行った時、会社の入り口に立っている警備員さん、受付の方、待合室で横に座っている受験生が、案外その会社の面接官かもしれないと言うことです。
以前、こんな話を聞いたことがあります。
就職試験で会社に行った時、麦わら帽子をかぶり、首に手ぬぐいを巻いて、作業着姿で、花壇の草を抜いている男の人がいました。その人が入社試験を受けに来る高校生一人一人に「おはようございます。」と挨拶をしたそうです。
その時、受験生には、いろいろな人がいて、
・挨拶をされても無視をして会社に入って行った人。
・「おはようございます」と挨拶をされてから、「おはようございます」と挨拶を返した人。
・その人よりも先に「おはようございます」と言った人。
・「おはようございます」と言った後、もう一言付け加えて、「暑い中、お疲れ様です。」と言った人。

実は、草を抜いていた人が、社長さんで、その後の面接試験で真ん中に座っていたという話です。
どの人が合格で、どの人が不合格になったかは想像できると思います。
面接試験で、いくら立派な答えをしても、普段のあいさつなど自然な立ち振る舞いや行動を見て、合格か不合格が決まることもあるということです。
先生がいつも思うのは、挨拶や礼儀正しさ、相手への心遣いが自然に行動に現れる人は、社会に出ても周りの人から好感を持ってもらえる人だと思います。
それでは、明日からの夏休み、暑さに負けず、進路のこと、勉強や実習、部活動、ボランティア、そして許可されたアルバイトなど、いろいろな活動の中で、自分自身の“心と行動”もしっかりと磨いていってください。
以上で、1学期終業式の式辞といたします。

平成31年度1学期始業式 式辞(平成31年4月8日)
おはようございます。
先ほどの着任式で、森教頭先生から紹介をしてもらいましたが、4年ぶりに瀬戸南高校に帰ってきました。昨年度まで、高松農業高校に校長として勤務しており、同じ農業関係高校として瀬戸南高校の活躍ぶりは、よく見聞きしていました。
生物生産科、園芸科学科の春の苗物販売や瀬戸南市の他、シクラメン祭り。そして、生活デザイン科の生デフェスの実施や、ホッケー部の全国大会出場なども含めて、地域の方との交流が頻繁に行われており、みんなは様々な分野で素晴らしい活躍をしていると感じています。
さて、今日の始業式は、新元号「令和」が発表され、平成から令和へと時代の節目をまたぐ、まさに、新しい時代に向かおうとする瀬戸南高校の始業式となることを確信しています。
明日には新入生160人が入学をしてきます。
みんなも学年が上がり、3年生は、卒業後の進路を決定する、人生の大きな節目になる学年になりました。2年生は、勉強や部活動、桃源祭など、学校行事に思いきり取り組める学年になりました。
学年が一つ上がったことで、今まで以上に自分の将来の夢や目標が、より具体的にイメージできるようになってくる人も多いと思います。夢や目標に向けて努力し成長しようとする時に限らず、周りの人との人間関係がうまくいっている場合でも、人は多かれ少なかれストレスを感じながら生活しています。
先生自身は、ストレスを感じた時、「ストレスなくして、成長なし」という言葉を自分に言い聞かせて、気持ちをコントロールしてきました。
みんなのように若い時、高校生の時は、一人で解決できないことも多いと思います。
悩みや困ったことがあれば、自分一人で抱え込まず、早め早めに、保護者の方や友達だけでなく、本校の先生方にも相談してみることが大切だと思います。本校の先生方はみんなの相談にしっかりと応えてくれるものと信じています。
最後に、2ヶ月前にあった衝撃的な報道について話をしたいと思います。
みんなもよく知っていると思いますが、それはこの春高校を卒業した水泳の池江璃花子選手が、自らが白血病であることを公表したことです。
彼女は、「神様は乗り越えられない試練は与えない。自分に乗り越えられない壁はないと思っています」とツイッターを更新しました。
彼女の心の中は、我々の想像を絶する気持ちだろうと思いますが、それでも18歳の若者が、しっかりと前を向き、周りへの感謝の気持ちを表している姿には、本当に頭の下がる思いがします。
池江選手の白血病が一日でも早く完治し、来る東京オリンピックで活躍してくれること心より願っています。
それでは、令和元年となる記念すべき年に、みんながさらに専門技術の習得に努め、心の温かさと周りへの気配りといった人間性も磨き、立派な大人へと成長していってくれることを期待して、1学期始業式の式辞といたします。

平成31年度入学式 式辞(平成31年4月9日)

桜も満開、ここ瀬戸の地にも、暖かな陽光が溢れ、あらゆる生命の躍動する春を迎えました。そして、今日の入学式は、新元号「令和」が発表され、平成から令和へと時代の節目をまたぐ、まさに、新しい時代に向かおうとする瀬戸南高校の歴史に残る入学式となりました。
本日、平成31年度、令和元年度となる入学式を挙行するに当たり、赤磐市副市長 川島明昌様をはじめ、多くの御来賓の皆様の御臨席を賜りましたことに、衷心より厚くお礼申し上げます。また、保護者の皆様には、お子様の晴れのご入学、心よりお喜び申し上げます。
ただ今、入学を許可いたしました160名の新入生の皆さん、入学おめでとう。
新入生の皆さんは、義務教育を終えて、さらに自分から進んで勉強したい、専門の技術を身に付けたいとの思いから、瀬戸南高校に進学をしてきました。「人生、100年時代」と言われる今、人は一生涯にわたって学習していきますが、少なくとも学習は自分の意志で行うものです。その点から、本校に入学したのは、自らの意志で進学を決意し、自らの選択で本校を選んだものと理解しています。この覚悟と意欲が、進学に関しては最も肝心なことなのです。もし、ただ漫然と高校に通い、何とはなしに教科書を開くのであれば、進学した意味がありません。
今日の入学式は、皆さんが瀬戸南高校で積極的に勉強し、人間を磨いていく決意を確認する場でもあります。今日の入学式を3年後の卒業式まで決して忘れないでください。
さて、入学式に当たり、「失敗は人生の宝」であることを伝えたいと思います。私自身、毎日大なり小なりの失敗の連続です。新入生の皆さんも、これから始まる高校生活の中で、成功した体験もたくさんすると思いますが、逆に多くの失敗も経験します。
バスケットボールの神様と言われたマイケル・ジョーダンは「人生の中で何度も何度も繰り返し、私は失敗した。それが私が成功した理由だ」と言いました。また、自動車メーカー、ホンダの創業者である本田宗一郎は「失敗することを恐れるよりも、何もしないことを恐れろ」と言っています。
皆さんの高校生活の中には、勉強以外に、部活動や生徒会、農業クラブ、家庭クラブ活動など取り組むものがたくさんあります。何も恐れず、将来の夢に向かって、常に好奇心を持って、いろいろなことにチャレンジしてください。成功だけでなく、失敗も経験してください。失敗したら、やり直せばいいし、諦めないうちは失敗ではありません。いろいろな失敗経験を積み重ねて得たものこそが、将来皆んなの人生の宝物となります。
最後になりましたが、保護者の皆様にお願いがあります。高校生は、「第2の誕生」と言われるほど、心と体の変化が激しく、不安と悩みの多い時期です。御不安も多々あろうかと思いますが、お子様は、苦しみながら、時には回り道をしながら、壁を一つ一つ乗り越えて成長していきます。
私は常々思います。子どもは親や教師の言う通りにはなかなかなりませんが、親や教師の行動を、真似をしながら成長します。だからこそ、子どもにこうなってほしいという姿を、我々大人が子どもたちに見せていかなければならないのです。そして、何より大切なことは、御家庭と学校とが、お互い補い合いながら、お子様の教育に当たることだと思っております。学校と家庭が十分に連携し、信頼しあえるよう努めてまいる所存ですので、本校の教育方針に対する御理解と御協力を、切にお願い申し上げまして、式辞とさせていただきます。

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