稲わらの収穫:その3(生物生産科)

農業機械・圃場の準備ができたら、次は機械収穫です。まずは、ロールベーラーの働きを簡単に説明しました。ロールベーラーの前面下部には、ピックと呼ばれる装置があります。これが、地面の稲わらを拾い上げます。拾い上げられた稲わらは、本体内部のローラーにより圧縮され、円筒形に成型されます。成型された稲わらは、一定の大きさになるとセンサーが検知して解けないようにネットで包まれて、本体後部から排出されます。

生徒にとって農業機械の実習は初めてではありませんが、ロールベーラーはロータリー(土を耕耘する作業機)よりもずっと大きい作業機です。どの生徒も真剣に実習に取り組んでいました。

出来上がった稲わらロールには、貝を宿主にした寄生虫がいる可能性があるので、死滅するまでの数か月間は飼料として使わずに、ビニールハウスで保管します。

今回の実習が「耕畜連携」や「循環型農業」、「安全な農業機械の利用」を考える機会となってくれたら幸いです。