山陽新聞記事より
|

|
☆ 御 礼 ☆ 農業クラブ岡山県大会 〈 開会式・あいさつ 〉
|
岡山県連盟成人代表 安井 盛 .
|
平成25年度第56回岡山県学校農業クラブ岡山県大会が、晩秋の東備、瀬戸南高校で開催できますことを大変
うれしく思います。また本日は大変お忙しい中、おいでくださいました、岡山県知事代理、備前県民局長、貝原康郎
様、赤磐市長代理、副市長内田慶史様を初め多くの御来賓の皆様に、心よりお礼申し上げます。
さて、今年10月首都圏大会として開催された農業クラブ全国大会は、3年前までは東北・宮城県での開催が計画
されていました。しかし、2011年3月11日の東日本大震災により、宮城県での開催は不可能となりました。農業を
学ぶ全国9万人の高校生の大きな目標である全国大会を、絶対に途絶えさせてはいけないとの声が全国の農業関
係高校から上がり、開催の手を挙げてくれたのが東京を中心とした1都3県の農業クラブ員でした。わずか2年足ら
ずの準備期間しかなかった中で開催された今年度の全国大会、各種会議や競技会場は東京都を中心に1都3県に
分散され、 大会式典も例年になく小さな会場で行われました。 しかし、競技会場は複数の県にまたがっていても、
開催に向けての農業クラブ員同士の強く、太い絆を感じることができたすばらしい大会であったことをこの場を借り
て報告させていただくと共に、首都圏のクラブ員並びに関係の先生方に対し、ここに集う皆様と共に感謝の意を表し
たいと思います。
今農業は、世間から様々な面で大きな注目を浴びている分野です。TPPの問題、39%の低い食糧自給率、滋賀
県の面積にも匹敵する耕作放棄地、農業従事者の減少と高齢化、最近ではコメの減反政策の見直し等々、「問題」
として取り上げればきりがありません。 しかし、そのような問題 ・ 逆境があるからこそ、 高校で農業を学び、そして
農業にかかわる者には、それをバネにして、問題を跳ね返し、克服する力が沸いてくるのだと思います。
昨年度の日本マンガ大賞には、北海道の農業高校を舞台にした「銀の匙」が選ばれました。農業や酪農に魅力を
感じ、その中で恋愛に、友情に、青春をぶつけていく内容ですが、中島健人さんと広瀬アリスさんの主演で映画化も
決定し、来年の春に公開予定と聞いています。
また、先般、田植えの省力化と経費削減を目指し、籾を鉄粉でコーティングして直播きする新しい農法が、NHKの
「クローズアップ現在」で放映されていました。日本の農業は、以前から土作りの高い技術や高品質の農作物栽培、
高度な農産加工品技術に定評がありました。そして今、農業の新技術開発が、今加速度的に行われています。さま
ざまな逆境を跳ね返す努力を怠らない日本人はすばらしいと思います。12月にはユネスコの無形文化遺産に、季節
の野菜や魚を使った和食が認められるとの報道もありました。農業に関する明るい話題も、今尽きることはありませ
ん。ここに集まった農業クラブ員の皆さんは、その話題の中心であり、魅力一杯の農業を日々学んでいます。
今日の岡山県大会は、 県下8校の農業クラブ員の代表が一堂に会し、今年度の農業クラブ活動の総まとめをす
る場です。農業のすばらしさに将来の夢を重ね合わせながら、今日一日を過ごしていただきたいと思います。
最後に、先日全国産業教育フェア愛知大会が開催され、本校園芸科学科3年、原紀美子さんが、農業クラブ連盟
の岡山県代表としてフラワーアレンジメント競技に出場し、見事、日本一、金賞 ・ 文部科学大臣賞を受賞したことを
報告させていただき、今日集まった8校の農業クラブ員が、今後もさらに連携を深め、日々切磋琢磨していくことで、
岡山県の農業高校が、 日本一夢にあふれ、 生き生きと活動できる農業高校になっていくことを祈念して、 開会の
挨拶といたします。
|
平成25年11月21日(木)
|
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
|