平成24年度 卒業証書授与式 校長式辞


卒業生入場
卒業生入場

国歌斉唱

卒業証書授与・全景

卒業証書授与

卒業証書授与

校長式辞

教育委員会祝辞

来賓祝辞

送辞・農業クラブ会長2年生戸川君

答辞・卒業生代表・藤谷君

校歌斉唱

卒業生退場

卒業生退場

校 長 式 辞

 校庭の木々のつぼみもほころび始め、確かな春の息吹を感じる今日の佳き日、岡山県教育委員会 小見山 晃様、
岡山県議会議員 小林 健伸様をはじめ、多数の御来賓の皆様、保護者の皆様の御臨席を賜り、岡山県立瀬戸南
高等学校平成24年度卒業証書授与式が、盛大かつ厳粛に挙行できますことは、卒業生はもとより、在校生・教職
員、等しく慶びとするところであり、心から感謝申し上げます。
 また、 常にわが子を見守り、 励ましてこられました保護者の皆様におかれましては、 そのたくましい成長ぶりを
目のあたりにされ、お慶びもひとしおのことと存じます。 心からお祝いを申し上げますとともに、今日まで三か年に
わたり、本校教育に多大の御支援、御協力を賜りましたことに、厚くお礼を申し上げます。
 ただ今、卒業証書を授与致しました140名の皆さん、 卒業おめでとう。 皆さんは本校所定の課程を修了され、
栄えある瀬戸南高等学校第27期卒業生として、晴れの日を迎えられました。 心からお祝いを申し上げます。
 平成22年4月、希望に胸をふくらませて本校に入学して以来、「創造・自立・友愛」の校訓のもと、学業をはじめ、
生徒会活動や農業クラブ・家庭クラブ活動、そして、部活動に情熱を傾けてきました。とりわけ、命と向き合い、命を
育てる学習や、夏の猛暑、冬の厳しい寒さに耐えての実習を通して身につけた力は、 今後の皆さんを支える大き
な財産です。 さらに、 級友と切磋琢磨しながら進路実現に向けた努力を重ね、それぞれの目標を達成し、友情を
育み、瀬戸南高等学校のリーダーとして、本校に新たな歴史を築いてくれました。
 本年度9月、秋晴れのさわやかな天気に恵まれた桃源祭体育の部は、生徒会長の「最後は笑って終われる体育
祭にしよう」の言葉どおり、各競技に一生懸命に取り組む姿、9つものクラスが繰り広げた集団演技の熱気、応援・
歓声と拍手の音、そして何より、溢れんばかりの笑顔が心地よい大会となりました。
 さらに、 秋も深まった11月、 勇壮な備前陣太鼓で幕を開けた桃源祭文化の部では、まさに文化のフルコースを
味わうことができました。 中でも、3年生は、高校生活の集大成とも言える圧倒的な力量で、見る者に、上質の笑い
と感動をもたらしてくれました。 緞帳が下りた後のその向こうでわき起こった弾けるような歓声、仲間と喜び合う声
は今も耳に残っています。
   閉会式のキャンドルリレーで、一人一人の希望や夢の描かれたグラスにロウソクの火がともり、体育館に「絆」
の文字が浮かび上がった瞬間の感動は、皆さんのかけがえのない思い出になったことと思います。
 さて、皆さんが本校で過ごした3年間は、日本が大きな試練に歯を食いしばって立ち向かっていこうとする、忍耐
と激動の時代でした。東日本大震災による津波と原発事故で、多くの方が亡くなり、多くの方が、今も避難所生活
を続けておられます。私達は、将来に渡ってこの大震災を忘れることなく、できる限りの復興支援を続けていかね
ばなりません。
 日本中で沸き起こる 「頑張ろう日本」の声の中、昨年のロンドンオリンピックでは、日本勢が大活躍。過去最多の
メダルを獲得し、被災から力強く立ち上がろうとする日本の底力を全世界に見せつけました。科学分野でも、 探査
機 「はやぶさ」の帰還や、京都大学山中教授のIps細胞でのノーベル賞受賞がありました。 しかし一方で、政治的
には、政権交代によるめまぐるしい変化にさらされ、尖閣諸島をめぐる中国との関係など、解決すべき課題が山積
した時代ともなりました。
 最後に、こうした時代に社会に出て行く皆さんに一つの言葉を送り、はなむけとしたいと思います。私の一番好き
な、「あきらめなければいつかは夢が叶う、あきらめなければ負けない」という言葉です。
 今まさに社会に飛び立つ皆さんの前途には、明るいことばかりでなく、困難が立ちはだかることも少なくないでしょ
う。 しかし、そういう時こそ、本校で培った力とあきらめない心、成し遂げようという強い意志を持って困難に立ち向
かい、未来を切り拓いてほしいと思います。困難は決して嬉しいものではありませんが、そのような時こそ、 自分の
真価が問われています。困難を乗り越えるためには、「あきらめない心」が欠かせません。
 今、 手にした卒業証書は、 皆さんが目標を掲げ、 地道な努力を積み重ねてきた3年間の証です。 どうか自信と
誇りを持ってください。 そして、 皆さんを今日まで支えてくださった御家族の方々、 温かい眼差しで見守り支援して
くださった地域の方々、熱心に指導してくださった先生方への感謝の気持ちを忘れないでください。
 いよいよ本校を巣立つ時がきました。 社会は皆さんの力と活躍を必要としています。 皆さんの未来に幸多かれと
お祈りするとともに、洋々たる前途を祝福して、式辞といたします。
平成25年3月1日
岡山県立瀬戸南高等学校長■■■
安 井  盛


戻   る